RxBoot(0x2101)

 コンフィグレーションレジスタの最後の4ビットが、「0001」の場合、つまり、ブートフィールドの値が「1」の時、下図のような流れで起動します。

ここでは、ブートフィールドの値が「1」の場合の流れを説明していきます。

Ciscoルータのブートプロセスは、慣れるまで理解し難いかもしれません。分かり易くするため、下に流れ図を載せています。

 RxBootで起動できるルータは、Cisco2500シリーズなどの古い機種です。最近のCiscoルータは、RxBootを持たないタイプが増えてきています。その場合は、フラッシュ内にある最初のイメージをロードします。

 Packet Tracer では、RxBootを確認することができません。また、最近のCiscoルータでも同様に確認することができませんので、ここでは、Cisco2500シリーズのルータで動作確認した内容で解説していきます。

RxBootモードのプロンプトは、下のように表示されます。

Rxbootモードのプロンプト

Router(boot)>

 RxBootモードも基本的には、トラブルシューティング用に用意されているものです。RxBootモードでは、IOSの機能縮小版の、ROM内にあるMini IOSで起動するので、使用できるコマンドに制限があります。

 起動するには、コンフィグレーションレジスタの値を変更して、再起動します。基本的に、RxBootモードは、トラブル時に使うモードなので、使う機会は、きわめて少ないと思います。

ROMモニタモード
Router>enable
Router#configure terminal
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
Router(config)#con