配布リストの設定

 ここでは、配布リストの設定方法を紹介します。また、、この後のコンテンツで紹介していく配布リストの設定例で使用するネットワークを構築してゆきます。

配布リストの設定は次の手順になります。

  1. 対象となる経路をACLもしくは、プレフィックスリストで作成する。
  2. ルーティングプロセスに「distribute-list」コマンドでACLを適用する。

ACLを使用した配布リストの設定

  1. 対象となる経路をACLで定義する。
  2. ルーティングプロセスに「distribute-list」コマンドでACLを適用する。

●distribute-listコマンド

 「distribute-list」コマンドは、ルーティング設定モードで適用させます。受信するルートには「in」、通知するルートには「out」コマンドで経路情報を制御します。

「distribute-list」コマンドは、送信時と受信時でコマンドが若干異なります。

<送信時>
Router(config-router)#distribute-list [ACL番号|ACL名前] out [インタフェース|プロトコル]

<受信時>
Router(config-router)#distribute-list [ACL番号 | ACL名前] in インタフェース

※OSPFでは送信時にフィルタリングを行うことはできません。

プレフィックスリストを使用した配布リストの設定

  1. 対象となる経路をプレフィックスリストで定義する。
  2. ルーティングプロセスに「distribute-list」コマンドでプレフィックスリストを適用する。

 プレフィックスリストは、アクセスリストよりも柔軟に、経路の許可、拒否の設定が行えます。アクセスリストの場合、リストは、上から下へと検査されます。リストの途中で追加したい場合や、変更したい場合、作り直さなければなりませんでした。

 しかし、プレフィックスリストの場合は、リストは、シーケンス番号順に検査されます。リストの途中で追加したい場合は、追加したい場所の前後のシーケンス番号の間のシーケンス番号を指定することで、リストを途中に追加することができます。

 例えば、シーケンス番号10のリストと、シーケンス番号15のリストの間に追加したい場合、間の11~14をシーケンス番号に指定することでリストの途中に追加できます。

ネットワークの規模が大きい時、プレフィックスリストの方が、管理が容易になります。

●prefix-listコマンド

Router(config)#ip prefix-list list-name [sec seq-value] {permit | deny} network/len [ge ge-value] [le le-value]

network・・・ネットワークアドレス
le・・・サブネットマスク長
ge-value・・・範囲の始まりの値
le-value・・・範囲の終わりの値

※シーケンス番号を指定しない場合、最初の行は、10から始まり、1行増えるごとに5ずつ増えてゆきます。

●distribute-listコマンド

 プレフィックスリストを適用するには、「distribute-list」コマンドを使用します。受信するルートには「in」、通知するルートには「out」で指定します。

Router(config-router)#distribute-list prefix [prefix名前] [in | out] [インタフェース|プロトコル]

次の「配布リスト RIP(ACL・prefix-list)」では、RIPにおける配布リストの設定を紹介します。