AWS CLF　問題693-696：クラウドコンピューティング

【正解】
A) クラウドコンピューティングはハードウェアをソフトウェアとして利用することができる。
B) クラウドコンピューティングでは、リソースのプロビジョニングやキャパシティープランニングが不要である。

【解説】
クラウドコンピューティングの特徴として正しい選択肢はA)とB)です。

A) クラウドコンピューティングはハードウェアをソフトウェアとして利用することができる。
正しい記述です。クラウドコンピューティングは仮想化技術を使用して、ハードウェアリソースをソフトウェアとして提供します。これにより、物理的なサーバーを仮想サーバーとして作成し、必要に応じてリソースを拡張したり縮小したりできます。

B) クラウドコンピューティングでは、リソースのプロビジョニングやキャパシティープランニングが不要である。
正しい記述です。クラウドプロバイダーはオンデマンドでリソースを提供するため、ユーザーは必要な時に必要なリソースを簡単に取得できます。従って、リソースのプロビジョニングやキャパシティープランニングについての負担を軽減します。

C) クラウドコンピューティングは物理的なデータセンター上でのみ利用できる。
これは誤りです。クラウドコンピューティングはインターネットを介して提供されるため、物理的なデータセンターに制約されることなく、世界中のユーザーが利用できます。

D) クラウドコンピューティングでは、事前の先行投資が必要となる。
これは誤りです。クラウドコンピューティングは従量課金制を採用しているため、事前の先行投資が不要です。必要なリソースを使用した分だけ料金が発生します。

したがって、クラウドコンピューティングの特徴として正しい選択肢はA)とB)です。

【正解】
A) クラウドコンピューティングでは、ハードウェアソリューションよりも低い初期費用でソリューションを実装できる。

【解説】
クラウドコンピューティングの利点として正しい選択肢はA)です。

A) クラウドコンピューティングでは、ハードウェアソリューションよりも低い初期費用でソリューションを実装できる。
正しい記述です。クラウドコンピューティングでは、物理的なサーバーを購入する必要がなく、クラウドプロバイダーがリソースを提供するため、ハードウェアの購入やセットアップにかかる初期費用を大幅に削減できます。

B) クラウドコンピューティングでは、物理的なデータセンターを所有する必要がある。
これは誤りです。クラウドコンピューティングでは、クラウドプロバイダーがデータセンターを運用し、ユーザーはそれを利用するだけで、物理的なデータセンターを所有する必要はありません。

C) クラウドコンピューティングでは、キャパシティープランニングが必要である。
これは誤りです。クラウドコンピューティングでは、オンデマンドでリソースを取得できるため、事前のキャパシティープランニングが不要です。必要な時に必要なリソースを取得できるため、柔軟な運用が可能です。

D) クラウドコンピューティングでは、リソースのスケーリングが困難である。
これは誤りです。クラウドコンピューティングでは、自動スケーリングや弾力的なリソース拡張など、スケーリングに関する機能が豊富に備わっており、必要に応じてリソースを拡張することが容易です。

したがって、クラウドコンピューティングの利点として正しい選択肢はA)です。

【正解】
B) クラウドコンピューティングでは、リソースの管理やセキュリティ対策をユーザーが行わなければならない。

【解説】
クラウドコンピューティングの欠点として正しい選択肢はB)です。

A) ネットワークの可用性に依存するため、インターネット接続が不安定な場合に影響を受ける可能性がある。
これは一部事実です。クラウドコンピューティングはインターネットを介して提供されるため、インターネット接続が不安定な場合に一時的な影響を受ける可能性があります。ただし、多くのクラウドプロバイダーは冗長なネットワークインフラストラクチャを持ち、高い可用性を確保しています。

B) クラウドコンピューティングでは、リソースの管理やセキュリティ対策をユーザーが行わなければならない。
正しい記述です。クラウドプロバイダーは基盤となるインフラストラクチャを提供しますが、ユーザーは自らのアプリケーションやデータの管理、セキュリティ対策、アクセス制御などを責任を持って行う必要があります。クラウドコンピューティングは共有リソースを利用するため、セキュリティ設定やアクセス管理を適切に行うことが重要です。

C) クラウドコンピューティングでは、物理的なデータセンターの場所を選択することができない。
これは誤りです。一部のクラウドプロバイダーでは、リージョンや可用ゾーンを選択することができます。これにより、データの地理的な配置を制御し、地域による規制や法律に対応することが可能です。

D) クラウドコンピューティングでは、ハードウェアの故障によるサービスの中断が起こりやすい。
これは誤りです。クラウドプロバイダーは冗長なハードウェアや自動フェイルオーバーなどの高可用性の仕組みを持っています。そのため、ハードウェアの故障によるサービスの中断を最小限に抑えるように設計されています。

したがって、クラウドコンピューティングの欠点として正しい選択肢はB)です。ユーザーはセキュリティやリソース管理に十分な注意を払う必要があります。

【正解】
C) マルチテナントクラウド

【解説】
クラウドコンピューティングの主なサービスモデルには、プライベートクラウド、シングルテナントクラウド、マルチテナントクラウドがあります。プライベートクラウドは特定の組織によって所有され、利用される専用のクラウド環境を指します。シングルテナントクラウドは、1つのテナント（利用者）に対して独立したクラウド環境を提供します。一方、マルチテナントクラウドは複数のテナントが同じクラウド環境を共有し、リソースを共有して利用します。選択肢Cがマルチテナントクラウドを正しく表しています。フォグコンピューティングは、エッジデバイスやセンサーなどの近接したデバイスでデータを処理する分散型のコンピューティングモデルであり、主なサービスモデルではありません。