AWS CLF　問題673-676：DynamoDBの特徴や利点

【正解】
A) フルマネージド型サービスであり、スケーラビリティが高く、自動的にデータのレプリケーションとバックアップを行う。

【解説】
DynamoDBはフルマネージド型のNoSQLデータベースであり、スケーラビリティが高く、自動的にデータのレプリケーションとバックアップを行います。これにより、データベースの管理や運用にかかる負荷を軽減することができます。リレーショナルデータベースではないため、SQLクエリをサポートしません。また、DynamoDBは柔軟なデータモデルを持ち、スキーマ変更が容易です。高度なトランザクション処理やACIDの特性を必要とする場合は、別のデータベースサービスを検討する必要があります。

【正解】
A) 高い可用性と耐久性を提供し、データの損失リスクを低減する。
B) オンプレミス環境でも使用できるクロスリージョンレプリケーション（グローバルテーブル）をサポートする。
C) データの構造を柔軟に変更できるため、スキーマの変更が容易である。

【解説】
A) 高い可用性と耐久性を提供し、データの損失リスクを低減する。
DynamoDBは分散型のデータベースであり、複数のデータセンターや可用性ゾーンにデータをレプリケートすることで、高い可用性と耐久性を実現しています。障害が発生してもシステムは継続して稼働し、データの損失リスクを低減できます。

B) オンプレミス環境でも使用できるクロスリージョンレプリケーションをサポートする。
DynamoDBは、異なるAWSリージョンやオンプレミス環境との間でデータのクロスリージョンレプリケーション（グローバルテーブル）をサポートしています。これにより、地理的な冗長性を確保したり、ユーザーに近い場所でデータを提供することができます。

C) データの構造を柔軟に変更できるため、スキーマの変更が容易である: DynamoDBはスキーマレスなデータベースであり、データの構造を柔軟に変更できます。新しい属性の追加や既存の属性の変更が容易であり、アプリケーションの変更に柔軟に対応できます。

D) 高度なデータ分析と複雑なクエリ処理を行うための機能を提供する: DynamoDBは、主にオペレーションに特化しており、高度なデータ分析や複雑なクエリ処理には適していません。これらの用途には、別のAWSサービス（例：Amazon RedshiftやAthena）を使用することが適切です。

したがって、DynamoDBの利点として正しい選択肢は、A) 高い可用性と耐久性を提供し、データの損失リスクを低減する、B) オンプレミス環境でも使用できるクロスリージョンレプリケーションをサポートする、C) データの構造を柔軟に変更できるため、スキーマの変更が容易である、の3つです。

【正解】
C) シンプルなキー/バリューデータモデルでのデータストレージが必要なシステム

【解説】
DynamoDBはシンプルなキー/バリューデータモデルを提供し、データの保存と取得が容易です。データは主キーによって一意に識別され、柔軟なデータ構造を持つことができます。高いトランザクション処理を要求する場合やリレーショナルデータベースとの統合が必要な場合は、他のデータベースサービスを検討する必要があります。また、リアルタイムのデータ分析を実行する場合には、データウェアハウスや分析ツールが適しています。

【正解】
A) グローバルなデータベース展開が容易であり、低遅延のアクセスを提供する。
D) インフラストラクチャの管理が不要であり、スケーラビリティが自動的に調整される。

【解説】
A) グローバルなデータベース展開が容易であり、低遅延のアクセスを提供する。
DynamoDBはAWSのグローバルインフラストラクチャを利用しており、異なるAWSリージョン間でのデータのレプリケーションが簡単に行えます。これにより、地理的に近い場所からのアクセスを提供し、ユーザーに低遅延の応答を提供できます。グローバルなスケールでアプリケーションを展開する際に便利な特性です。

D) インフラストラクチャの管理が不要であり、スケーラビリティが自動的に調整される。
DynamoDBはフルマネージドサービスであり、データベースのインフラストラクチャやクラスターの管理はAWSが自動的に行います。アプリケーションの負荷に応じてリソースが自動的にスケーリングされるため、運用・管理コストを削減し、スケーラビリティを維持するのに役立ちます。

他の選択肢について解説します。
B) 高度なトランザクション処理とACIDの特性をサポートする。
DynamoDBは高度なトランザクション処理をサポートしており、データの整合性を確保するためにACID（Atomicity、Consistency、Isolation、Durability）の特性を提供しています。ただし、B) に関しては誤りです。DynamoDBは高度なトランザクション処理をサポートすることで、複数のアイテムに対するトランザクションを実行できますが、リレーショナルデータベースのような複雑なSQLクエリとACIDの完全なサポートは提供していません。

C) SQLクエリの実行が可能であり、既存のデータベースとの統合が容易である。
DynamoDBはNoSQLデータベースであり、SQLクエリを直接実行することはできません。データベースとの統合には、AWS GlueなどのETLサービスを利用してデータの移行や変換を行う必要があります。したがって、C) に関しても誤りです。

したがって、DynamoDBの利点として正しい選択肢は、グローバルなデータベース展開が容易であり、低遅延のアクセスを提供する（選択肢A）とインフラストラクチャの管理が不要であり、スケーラビリティが自動的に調整される（選択肢D）の2つです。