AWS CLF　問題1505-1508：Amazon S3

【正解】
C) S3標準ストレージクラスは複数AZにデータを複製する冗長性を持っています。
D) S3 Glacier Deep Archiveはデータの取り出しに高いコストがかかりますが、低コストなストレージクラスです。

【解説】
A) これは誤りです。S3 Glacier Flexible Retrievalはアーカイブに適したストレージクラスであり、データの取り出しにはコストがかかります。アーカイブデータを取り出す際には、取り出しに関連するコストがかかります。
B) これは誤りです。S3 Intelligent-Tieringはアクセス頻度に応じてストレージコストを最適化するストレージクラスです。アクセス頻度によって自動的に適切なストレージクラスに移行し、コストを最小限に抑えます。
C) 正しいです。S3標準ストレージクラスは複数AZにデータを複製する冗長性を持っています。これにより、データの耐障害性が向上し、データの高可用性が確保されます。
D) 正しいです。S3 Glacier Deep Archiveはデータの取り出しに高いコストがかかりますが、データを安価に保存するためのストレージクラスです。アーカイブデータを長期間保存する場合に適しています。

【正解】
C) ライフサイクル設定はデータの移行や削除を自動化するための機能で、データの保持期間を指定できます。

【解説】
A) Amazon S3のライフサイクル設定を使用すると、データの移行や削除を自動化することはできますが、データの削除が自動的に行われるわけではありません。アクションを設定して実行されるタイミングを指定できます。
B) バージョニング機能を有効にすると、削除操作が完全な削除ではなく、削除マーカーの付与となります。したがって、追加料金が発生することがあります。
C) ライフサイクル設定はデータの移行や削除を自動化するための機能で、データの保持期間やアクションを指定できます。例えば、データを特定のストレージクラスに移行したり、一定期間経過後にデータを削除したりすることができます。
D) バージョニング機能が無効の場合、削除操作は完全な削除となり、追加料金は発生しませんが、バージョニング機能を有効にすると削除に関連する追加料金が発生する可能性があります。

【正解】
B) オブジェクトはバケット内で一意のキーを持ち、そのキーに基づいてURLが生成されます。

【解説】
A) これは誤りです。S3バケットはすべてのAWSアカウントごとに一意でなければなりません。つまり、同じバケット名を異なるAWSアカウントで使用することはできません。
B) 正しいです。S3オブジェクトはバケット内で一意のキー（またはオブジェクトキー）を持ち、このキーに基づいてURLが生成されます。オブジェクトキーはそのオブジェクトを一意に識別します。
C) これは誤りです。S3にはオブジェクトのサイズに制限があります。一般的に、1つのオブジェクトの最大サイズは5テラバイト（TB）までです。この制限を超えるデータは分割して保存する必要があります。
D) これは誤りです。メタデータはS3オブジェクトの属性情報を管理するために使用されますが、S3バケット自体の管理には直接関与しません。バケットの設定とポリシーは、バケット自体に関する管理情報を提供します。

【正解】
C) データが失われるリスクは極めて低いことを示します。

【解説】
Amazon S3の耐久性が「イレブンナイン」という表現は、データが失われるリスクが極めて低いことを示しています。具体的には、データを1年間S3に保存した場合、平均して99.999999999%の確率でデータが失われないという意味です。