AWS CLF　問題1365-1368：Amazon DynamoDB

【正解】
B) スループットキャパシティはRCUとWCUの2つの数値で表現され、テーブルごとに設定します。

【解説】
DynamoDBのスループットキャパシティは読み込みキャパシティーユニット（RCU）と書き込みキャパシティーユニット（WCU）の2つの数値で表現されます。このスループットキャパシティはテーブルごとに設定し、テーブルの読み取りおよび書き込み操作に使用されます。テーブルのデータサイズや他の要因には依存しません。適切なスループットキャパシティを設定することで、必要なパフォーマンスを確保できます。

【正解】
B) 結果整合性のある読み取りモデルはデフォルトであり、最新のデータが取り出されない場合があります。

【解説】
DynamoDBは2つの読み取りモデルをサポートしています。デフォルトでは、「結果整合性のある読み込み」モデルが使用されます。このモデルでは、書き込みの直後に読み取りを行った場合、最新のデータが取り出されない可能性がありますが、通常は1秒以内に整合性のある状態になり、最新のデータが返されるようになります。このモデルは一般的な使用ケースに適しており、RCUの消費が比較的少ないため、多くの場合推奨されます。

強い整合性のある読み取りモデルも利用可能であり、これは常に最新のデータを保証しますが、RCUの消費が多くなるため、コストがかかります。従って、必要に応じて選択することができます。選択肢Bが正しい答えです。

【正解】
B) IAMによるアクセスコントロールを使用することで、アクセスを制御できます。

【解説】
DynamoDBのセキュリティを高めるために、IAM（Identity and Access Management）によるアクセスコントロールを使用することができます。IAMは、AWSアカウント内にユーザーやグループを作成し、それらのユーザーがDynamoDBテーブルに対してどのような操作を行えるかを細かく制御するためのAWSサービスです。IAMポリシーを使用して、特定のユーザーまたはグループに対してDynamoDBテーブルへの読み取りおよび書き込み権限を設定できます。

C) は誤りです。DynamoDBはテーブルを作成する際に暗号化を有効にするオプションを提供しますが、テーブルを作成しただけでは自動的にデータが暗号化されるわけではありません。データを暗号化するには、テーブルを作成する際に暗号化オプションを有効にする必要があります。
D) は、AWSのAmazon EC2などのサービスに関連するセキュリティグループに言及している可能性がありますが、DynamoDBではセキュリティグループを使用してアクセスを管理することはありません。DynamoDBのアクセスコントロールは主にIAMによって行われます。セキュリティグループは通常、EC2インスタンスなどのネットワークリソースに適用されます。DynamoDB はサブネット (VPC) に所属できないため、ネットワーク ACL とセキュリティグループは、DynamoDB に直接は適用されません

【正解】
A) DAXはDynamoDBの完全マネージド型のキャッシュサービスで応答時間をミリ秒からマイクロ秒まで短縮します。

【解説】
DynamoDB Accelerator（DAX）は、DynamoDBの前段に配置できる完全マネージド型のキャッシュサービスで、DynamoDBの応答時間をミリ秒からマイクロ秒のレベルまで短縮することができます。DAXはリードキャッシュを提供し、よくアクセスされるデータを高速に提供することができます。

B) は誤りです。DAXはキャッシュサービスであり、DynamoDBテーブルのデータを永久的に保存するものではありません。DynamoDBテーブル自体がデータの永続的な保存を担当します。
C) も誤りです。DAXは無料では提供されず、使用には料金がかかります。DAXの料金は使用量に応じて請求されます。
D) も誤りです。DynamoDB自体はスループットキャパシティを管理し、必要に応じてプロビジョニングまたはオンデマンドモードを設定することができますが、DAXはキャッシュ機能に焦点を当てており、スループットの管理は別途行う必要があります。