AWS SAA　問題493-496：ウェブセッション・データベースのキャッシュ

【正解】
D) スティッキーセッションを使用すると、スケーラビリティが向上し、レイテンシーが低下します。

【解説】
スティッキーセッションは、特定のセッションを管理するサーバーにリクエストをルーティングするための仕組みです。しかし、スティッキーセッションはスケーラビリティに制限があり、負荷分散が不均一になりレイテンシーが増加する可能性があるので、D) が誤りです。

【正解】
A) データベースのキャッシュは、通常、書き込み操作に対して効果的です。

【解説】
A) データベースのキャッシュは、主に読み取り操作に対して効果的です。キャッシュは頻繁にアクセスされるデータを保持し、データベースからの読み取りアクセスのレイテンシーを削減します。一方、書き込み操作に対しては、キャッシュが更新される必要があり、データ整合性を保つための複雑な処理が必要です。そのため、データベースのキャッシュは通常、読み取り操作に対して使用されます。

B) データベースキャッシュを使用することで、データベースの読み取り操作のパフォーマンスが向上することがありますが、コストが増加することは一般的にはありません。キャッシュは主にメモリ内にデータを保持するため、ディスクアクセスを減少させることでコストを削減する可能性があります。

C) データベースキャッシュは、主にネットワークレイテンシーを削減するために使用されます。キャッシュによって頻繁にアクセスされるデータをローカルに保持することで、データベースへのネットワークアクセスが減少し、レイテンシーが低下します。

D) データベースキャッシュは、複雑なクエリを高速化するためにも使用されます。複雑なクエリは通常、データベースの負荷を増加させるため、キャッシュを使用してその影響を軽減することができます。

【正解】
C) DAX は、DynamoDB テーブルにインメモリアクセラレーションを追加するための手間のかかる作業を行う。

【解説】
A) DAX は、主にデータベースの読み取り操作を高速化するためのツールです。書き込み操作に対しては、DAX は書き込みを DynamoDB テーブルに反映させる複雑な処理を行う必要があり、書き込み操作を高速化するための主な機能ではありません。

B) DAX を使用することで、DynamoDB テーブルへのアクセスが高速化されます。DAX はインメモリキャッシュを使用してデータベースアクセスのレイテンシーを削減するため、アクセスが遅くなる可能性は低くなります。

C) 正しい記述です。DAX は DynamoDB テーブルにインメモリアクセラレーションを追加するための手間のかかる作業を必要としますが、その手間が AWS によって軽減されています。DAX はフルマネージド型のサービスであり、クラスターのプロビジョニング、設定、スケーリング、管理などの面倒な作業は AWS が行います。

D) DAX は DynamoDB と API の互換性があり、アプリケーションコードの大幅な変更は必要ありません。DAX クライアントソフトウェア開発キット (SDK) を使用して、既存の DynamoDB API コールを指定するだけで、DAX が自動的に処理します。

【正解】
D) データベースキャッシュは、常にデータベースの書き込み操作を高速化する効果があります。

【解説】
A) 正しい記述です。データベースキャッシュは、時間のかかるデータベースクエリの結果をキャッシュして高速に提供することで、アプリケーションのパフォーマンスを向上させるのに役立ちます。

B) 正しい記述です。データベースキャッシュを使用すると、頻繁にアクセスされるデータがローカルに保持されるため、ユーザーへの応答時間が短縮されます。

C) 正しい記述です。データベースキャッシュは、頻繁にアクセスされるデータをキャッシュしておくことで、データベースの読み取り負荷を軽減し、全体的な運用コストを削減することができます。

D) データベースキャッシュは、読み取り操作を高速化することが一般的ですが、書き込み操作に対しては特定の処理が必要です。キャッシュにデータを書き込む場合、データ整合性を保つために注意深い処理が必要であり、必ずしも常に書き込み操作を高速化する効果があるわけではありません。