AWS SAA　問題425-428：Elastic Load Balancing

【正解】
B) ネットワーク転送レベル (OSI モデルレイヤー 4) で動作し、TCP および UDP のトラフィックの負荷分散に適している。

【解説】
Network Load Balancer (NLB) の特徴に関して、選択肢 B が正しい説明です。NLB は OSI モデルレイヤー 4 で動作し、ネットワーク転送レベルでのトラフィックの負荷分散に適しています。具体的には、TCP および UDP のトラフィックを効果的に分散させることができます。

A) は誤りです。NLB は OSI モデルレイヤー 7 ではなく、モデルレイヤー 4 で動作します。選択肢 C) も誤りです。NLB は高い性能を持ち、1秒に何百万件ものリクエストを処理することができます。選択肢 D) も誤りです。NLB は特定のトラフィックパターンを処理する能力を持っており、TCP および UDP のトラフィックを負荷分散するために使用されます。

【正解】
C) アプリケーションの受信トラフィックを複数のターゲットに分散する。

【解説】
Elastic Load Balancing (ELB) の主な役割は、選択肢 C) であるアプリケーションの受信トラフィックを複数のターゲットに分散することです。ELB は、複数の EC2 インスタンス、コンテナ、IP アドレス、Lambda 関数などのターゲットに対して、アプリケーションの受信トラフィックを自動的に分散し、負荷を均等に配分します。これにより、システムの可用性と耐障害性を向上させることができます。

A) は誤りです。ELB はインスタンスやコンテナのメモリ使用量を最適化する役割を持ちません。選択肢 B) も誤りです。ELB はネットワークアクセス制御リスト (NACL) の設定を管理することはありません。選択肢 D) も誤りです。ELB の役割はデータベースの冗長性を確保することではありません。

【正解】
C) Application Load Balancer

【解説】
Elastic Load Balancing (ELB) のうち、OSI モデルレイヤー 7 で動作し、リクエストの内容に基づいてトラフィックをルーティングするロードバランサーは、選択肢 C) である “Application Load Balancer”（アプリケーションロードバランサー）です。Application Load Balancer は、HTTP および HTTPS トラフィックの高度な負荷分散に適しており、リクエストの内容に基づいて複数のターゲットにトラフィックをルーティングすることができます。これにより、マイクロサービスやコンテナベースのアプリケーションのような最新のアプリケーションアーキテクチャに適したロードバランシングが可能です。

A) の “Network Load Balancer” は、ネットワーク転送レベル (OSI モデルレイヤー 4) で動作し、TCP および UDP トラフィックの負荷分散に適しています。選択肢 B) の “Classic Load Balancer” は、アプリケーションレベルとネットワーク転送レベルの両方で動作し、HTTP、HTTPS、TCP、SSL などの負荷分散をサポートします。選択肢 D) に “Secure Load Balancer” という ELB の公式な名称は存在しないため、正しい選択肢ではありません。

【正解】
C) ELB のすべての種類はデフォルトで DNS 名を受け取る。

【解説】
Elastic Load Balancing (ELB) は、アプリケーションの受信トラフィックを分散するためのサービスです。解答のCにある通り、ELBのすべての種類はデフォルトで DNS 名を受け取ります。これにより、アプリケーションへのアクセスを単純な DNS 名で行えるようになります。

A) は誤りです。複数のアベイラビリティーゾーンでアプリケーションを実行することが推奨されており、可用性や耐障害性を高めるためのベストプラクティスです。

B) は誤りです。Classic Load Balancer は比較的古い実装であり、最新のアプリケーションアーキテクチャには Application Load Balancer や Network Load Balancer の利用が推奨されます。

D) は誤りです。Application Load Balancer は OSI モデルレイヤー 7 で動作し、リクエストの内容に基づいてトラフィックを適切なターゲットへルーティングするため、TCP や UDP のトラフィックの負荷分散には適していません。