AWS SAA　問題201-204：Amazon EC2 料金オプション

【正解】
B) リザーブドインスタンス

【解説】
リザーブドインスタンスは、長期契約を通じてコンピューティングキャパシティを予約するオプションです。1年間または3年間の契約を結び、予測可能な利用量に対して割引を受けられます。例えば、あるインスタンスが1年間ほぼ常時稼働することが予測される場合、リザーブドインスタンスを使用することで、オンデマンド料金よりも大幅に安く利用できます。

リザーブドインスタンスを選択する際には、利用量をよく分析して確実にニーズを満たすような契約期間を選択することが重要です。リザーブドインスタンスを所有している間は、契約期間中の料金が固定されるため、安定した予算計画が可能です。ただし、コンピューティングニーズが変動する場合や、短期的なワークロードには向かない場合もあります。

【正解】
A) オンデマンドインスタンス

【解説】
オンデマンドインスタンスは、長期契約を必要とせず、最も柔軟な料金オプションです。コンピューティング性能に対して秒単位または時間単位で料金を支払うため、短期使用のアプリケーションや予測不可能なワークロードに最適です。増減が激しいワークロードやワークロードの実験を行う際にも有用です。

オンデマンドインスタンスを選択する場合は、契約期間がないため、いつでも必要なときに起動・停止できるメリットがあります。初期費用や長期契約の必要がないため、AWSを初めて利用する場合や、短期的なプロジェクトに適しています。ただし、長期的な利用を予定している場合には、リザーブドインスタンスやSavings Plansの方がコスト面で有利になることがあります。

【正解】
C) Savings Plans

【解説】
Savings Plansは、特定の量の処理能力(USD/時間で測定)を契約することで、リザーブドインスタンスのような割引を得ることができる柔軟な料金オプションです。Savings Plansは、Amazon EC2、AWS Lambda、およびAWS Fargateのワークロードに適用されます。

Savings Plansを利用することで、特定のインスタンスファミリーやサイズ、オペレーティングシステムに依存せず、より柔軟な割引を享受できます。これにより、リザーブドインスタンスよりも利用頻度やワークロードの変動がある場合でも、割引料金を得ることができます。ただし、Savings Plansの契約内容に応じて適切な料金プランを選択する必要があります。

【正解】
D) スポットインスタンス

【解説】
スポットインスタンスは、未使用のEC2インスタンスに入札を行い、予備のコンピューティングリソースをリクエストすることで、料金を大幅に削減できる料金オプションです。スポットインスタンスは、オンデマンドインスタンスの料金よりも格段に安く利用できるため、コスト削減を実現するのに役立ちます。

ただし、スポットインスタンスは、他のユーザーがオンデマンドインスタンスを必要とした場合には中断される可能性があるため、耐障害性を持つステートレスワークロードに適しています。スポットインスタンスの価格は市場価格によって決定されるため、価格変動があることに留意する必要があります。そのため、スポットインスタンスを使用する際には、ワークロードを停止しても影響を受けないような設計や自動バックアップを検討することが重要です。