アカウントの作成

 ネットワークの実機演習においては、「Managerレベル」のデフォルトのアカウントさえあれば、十分で、複数アカウントは、必要ありません。しかし、実際のネットワークの運用レベルで考えるとアカウントを必要に応じて作成し、運用管理してゆくようになると思います。そこで、ここでは、アカウントの作成方法を紹介します。

 アカウントには、アクセスレベルによって、「User」「Manager」「Security Offier」の3つが用意されています。

アクセスレベルプロンプトノーマルモードセキュリティモード
User>ユーザ自身に関する設定など、ごく一部のコマンドが実行可能。ユーザ自身に関する設定など、ごく一部のコマンドが実行可能。
Manager>Manager全てのコマンドが実行可能セキュリティ機能に関するコマンドを除く全てのコマンドが実行可能
Security Officer>SecOff全てのコマンドが実行可能全てのコマンドが実行可能

ここでは、「Manager」レベルのアカウント作成を紹介することにします。


【コマンドリファレンス2.2抜粋】

ADD USER=login-name PASSWORD=password [LOGIN={TRUE|FALSE|ON|OFF|YES|NO}] [DESCRIPTION=string] [PRIVILEGE={USER|MANAGER|SECURITYOFFICER}] [TELNET={YES|NO}]

login-name: ログイン名(1~64文字。英数字のみ使用可能。大文字小文字を区別しない。空白不可)
password: パスワード(1~32文字。任意の印刷可能文字を使用可能。大文字小文字を区別する。空白を含む場合はダブルクォートで囲む)
string: 文字列(1~24文字)

<パラメータ>
USER: ログイン名。大文字小文字を区別しない。

PASSWORD: パスワード。大文字小文字を区別する。

LOGIN: USER(一般ユーザー)レベルのユーザーにコマンドラインインターフェイスへのログインを許すかどうか。PRIVILEGEパラメーターを省略した場合およびPRIVILEGEパラメーターにUSERを指定した場合は必須。

DESCRIPTION: ユーザーに関するコメント

PRIVILEGE: ユーザーレベル。一般ユーザー(USER)、管理者(MANAGER)、Security Officer(SECURITYOFFICER)から選択する。省略時はUSERレベル。

TELNET: 別ホストへのTelnetを許すかどうか。ログインしたユーザーに、TELNETコマンドを使用させるかどうかを指定する。省略時はNO。