YAMAHAルータの学習環境の準備
YAMAHAルータはコストパフォーマンスに優れたルータです。ネットワーク技術者としては、ネットワーク構築時にYAMAHAルータも選択肢の一つとして視野に入れておきたいルータです。
コストパフォーマンスに優れていることから、導入している企業も多数あります。中小規模のネットワークでは、十分に実用に耐えることができるでしょう。
YAMAHAルータは、ネットワーク技術者として、Cisco社製ルータ、Allied Telesis社製ルータ以外の選択肢として、操作をマスターしておきたいルータの一つです。
型落ちのYAMAHAルータは安く入手することもできます。YAMAHAルータのコマンド体系は基本的には、同じなので、型落ちのルータを購入しても十分に設定の操作学習を行うことができると思います。
ここでは、RTX-1000ルータを用いてYAMAHAルータの設定方法を紹介していきます。中古で入手すると安く購入できます。管理人は過去にオークションで、小遣い程度の値段で落札しました。この記事を執筆している現在(2022年3月)では、YAMAHA ギガアクセス VPNルーター RTX1200、あたりが狙い目の機種ではないでしょうか。結構、出品されています。
YAMAHAルータの注意事項
最近のYAMAHAルータのWebインターフェイスは、かなり優れています。基本的な設定はもちろんですが、かなり細かな設定もできてしまう優れモノです。
しかし、全ての設定をWebのGUIで行えるわけではありません。コマンドベースのCUIによる設定の良さもあり、便利だと感じるケースも多々あります。
そんな訳で、コマンドベースの設定で必需となるのが、PCとルータとのシリアル接続に必要となるシリアルケーブルです。
そのシリアルケーブルですが、YAMAHAルータでは、注意が必要です。
一般的には、Cisco社製のルータやスイッチと接続するシリアルケーブルは、ロールオーバーケーブルと呼ばれるもので、コネクタの形状は、片側がRJ-45、もう片側がDB9のメスとなっています。
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| Cisco機器用のコンソールケーブル |
また、Allied Telesis社製のルータでは、シリアルのストレートケーブルで、片側がDB9のオスもう片側がDB9のメスとなっています。
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| Allied Telesis機器用 ストレートケーブル オス-メス |
下の写真は、Cisco社製のルータとの接続とAllied Telesis社製のルータとのコンソール接続です。
| Cisco機器との接続 | Allied Telesis機器との接続 |
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次に、下の写真を見て下さい。YAMAHAルータの本体のシリアルコネクタの形状はオスとなっていることに注目して下さい。
つまり、YAMAHAルータとの接続には、片側がDB9のメスもう片側がDB9のメスのシリアルケーブルが必要となります。また、このシリアルケーブルは、クロスケーブルでなければなりません。
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| YAMAHAルータ本体のシリアルコネクタ | クロスケーブル メス-メス |
Ciscoルータとの接続に使用するコンソールケーブルはよく市場に出回っていますが、ストレートのシリアルケーブル、クロスのシリアルケーブルは、現在では、入手が困難になってきています。
シリアルケーブルは、RS232C規格の古い規格で、転送速度も遅いため、現在ではあまり使われなくなっています。最近のノートパソコンでは、シリアルポートを搭載しない製品がほとんどです。近所の電気屋さんでも見かけることがなくなりました。
『HARDOFF』などリサイクルショップで見つかることがたまにあります。見つけることができればラッキーです。ただし、ジャンク扱いですので、購入の際は、それを了解した上で購入するようになります。
しかし、そう都合よく、シリアルケーブルがあるとは限りません。そんな時に重宝するのがネット通販です。Amazonなどの通販を利用すると良いでしょう。
注意:コンソール接続は、機種によって様々です。最近のネットワーク機器とのコンソール接続は、USBタイプのものもありますので、購入する際にはよく調べてから、購入しましょう。








