AWS CLF 問題929-932:サービスコントロールポリシー (SCP)
AWS CLF 問題929-932:サービスコントロールポリシー (SCP)
問題929:サービスコントロールポリシー (SCP) の目的は何ですか?
A) ネットワークセキュリティの脆弱性を診断するためのツール
B) ソフトウェアプロジェクトの進捗を追跡するための方法
C) AWSクラウド内でのリソースとアクションの制御を管理するための手段
D) オンラインコミュニケーションを暗号化するためのプロトコル
解答解説:
解答:C) AWSクラウド内でのリソースとアクションの制御を管理するための手段
解説:
サービスコントロールポリシー (SCP) は、Amazon Web Services (AWS) クラウド環境内でのアクセスと操作を制御するためのポリシーです。SCPは、AWSアカウント内の特定のユーザーやグループに対して、特定のAWSサービスやアクションへのアクセス権を制限するために使用されます。これにより、セキュリティを強化し、ポリシーに従わない操作を防ぐことができます。
選択肢 A)はネットワークセキュリティの脆弱性を診断するためのツールを指しており、選択肢 B)はソフトウェアプロジェクトの進捗を追跡するための方法を指しています。選択肢 D)はオンラインコミュニケーションを暗号化するためのプロトコルを指していますが、問題文のコンテキストとは関係ありません。
問題930:サービスコントロールポリシー (SCP) は何に似ていますか?
A) IAM ポリシー
B) パスワードポリシー
C) S3 ポリシー
D) ネットワークポリシー
解答解説:
解答:A) IAM ポリシー
解説:
サービスコントロールポリシー (SCP) は、AWSの環境で特定のアクションやサービスへのアクセスを制御するためのポリシーです。IAM(Identity and Access Management)ポリシーは、AWSリソースへのアクセスを管理するためのものであり、特定のユーザーやグループにどのアクションを実行できるかを指定します。SCPとIAMポリシーは似ている部分がありますが、異なる役割を果たしています。
選択肢 B)のパスワードポリシーは、ユーザーが設定するパスワードの要件や制約を指定するためのものであり、SCPとは異なる概念です。選択肢CのS3ポリシーは、Amazon S3バケットのアクセス制御を管理するためのものであり、同様にSCPとは異なるものです。選択肢Dのネットワークポリシーは、通常ネットワークアクセス制御に関連するものであり、SCPとは異なるコンセプトです。
サービスコントロールポリシー (SCP) は、Amazon Web Services(AWS)クラウド環境内で使用されるアクセス制御メカニズムです。SCPは、AWSアカウント内の特定のユーザーやグループに対して、特定のAWSサービスやアクションへのアクセス権を制限するために設定されます。主な目的は、組織がセキュリティポリシーや規制要件を遵守するために、AWSリソースへのアクセスと操作を制御することです。
SCPは、以下のような重要な特徴を持っています:
- グローバルなアクセス制御
SCPはAWSアカウント全体に適用され、そのアカウント内の全てのユーザーやリソースに影響を与えます。これにより、特定のサービスやアクションへのアクセスを一元的に制御できます。 - 最小特権の原則
SCPは、”最小特権の原則” をサポートします。つまり、ユーザーやグループはその業務に必要な最低限の権限しか持たないように設定できます。これにより、不要なアクセスが制限され、セキュリティリスクが軽減されます。 - 継承
SCPは、組織単位(OU)内のAWSアカウント全体に適用することができ、その結果、OU内の全てのユーザーおよびリソースに同じアクセス制御が適用されます。これにより、組織全体のポリシーを簡単に一元管理できます。 - ポリシーの優先度
複数のSCPが適用される場合、AWSはSCP間の競合を解決するためにポリシーの優先度を使用します。より厳しいポリシーが適用され、特定のアクセスを制限することができます。
サービスコントロールポリシーは、クラウド内のセキュリティとアクセス制御を強化するための重要なツールです。組織はこれを使用して、データの機密性と整合性を維持しながら、必要なユーザーやリソースにのみ適切な権限を付与することができます。
問題931:サービスコントロールポリシー (SCP) はどこに関連付けられますか?
A) AWS マネジメントコンソール
B) 組織ルートまたは組織単位 (OU)
C) ユーザーアカウント
D) リソースグループ
解答解説:
解答:B) 組織ルートまたは組織単位 (OU)
解説:
サービスコントロールポリシー (SCP) は、AWS組織のコンテキストで使用されます。AWS組織は、複数のAWSアカウントを集約して管理するための仕組みです。SCPは、組織内の全てのAWSアカウントに対して適用されるアクセス制御ポリシーであり、特に組織ルートまたは組織単位(OU)に関連付けられます。
選択肢 A)のAWSマネジメントコンソールは、AWSサービスやリソースを管理するためのウェブベースのインターフェースですが、SCPは直接コンソールに関連付けられるものではありません。選択肢 C)のユーザーアカウントは、IAM(Identity and Access Management)に関連していますが、SCPはアカウント全体のアクセス制御を管理するものであり、個々のユーザーアカウントに直接関連付けられるものではありません。選択肢Dのリソースグループは、リソースの論理的なグループ化に使用される概念ですが、SCPはアクセス制御に焦点を当てるため、リソースグループに直接関連付けられるものではありません。
問題932:サービスコントロールポリシー (SCP) は何を制御しますか?
A) ユーザーのパスワードポリシー
B) ネットワークトラフィックの暗号化
C) クラウドプロバイダーの料金体系
D) 組織内のアクセス許可
解答解説:
解答:D) 組織内のアクセス許可
解説:
サービスコントロールポリシー (SCP) は、クラウドコンピューティング環境において、組織内のアクセス許可を制御するためのポリシーです。SCPは、組織内の異なるアカウント間で一貫性のあるセキュリティポリシーを適用するために使用されます。具体的には、SCPは特定のユーザーやアカウントに対して、どのリソースやサービスにアクセスできるか、どの操作が許可されるかなどを制御します。
他の選択肢に関しては、以下のようになります。
A) ユーザーのパスワードポリシー
ユーザーのパスワードポリシーはアカウントのセキュリティ向上を目指すものであり、SCPとは異なる概念です。
B) ネットワークトラフィックの暗号化
ネットワークトラフィックの暗号化は通信のセキュリティ向上を目指すものであり、SCPとは直接関係ありません。
C) クラウドプロバイダーの料金体系
クラウドプロバイダーの料金体系に関する制御はSCPの対象ではありません。料金関連の制御は別の仕組みを使用します。
したがって、正しい答えはD) 組織内のアクセス許可です。