IOS 15 ライセンス概要①

 Cisco IOS は、バージョン15からIOSのライセンス管理が、変わりました。そのため、IOSのバージョンによって、以下のように区別されています。

  • 第1世代:IOS バージョン12.4まで
  • 第2世代:IOS バージョン15から

 第1世代のIOSの管理は、ライセンスの管理は、自主管理に委ねられており、使いたい機能がどのIOSに含まれているのかを調べて購入する必要があります。

 音声を使いたければ音声に対応したIOSを、セキュリティの機能を使いたければ、セキュリティに対応したIOSを、全ての機能を使いたければ、エンタープライズIOSを、といった具合に用途に応じて、購入する必要があります。

 後から追加で使いたい機能が出てきた場合、IOSの買い替えが必要となります。IOSライセンスの管理は、煩雑になりやすく、負担の大きいものでした。

 そこで、新しい管理方法が提供されるようになりました。第2世代のIOSでは、初めから全ての機能がIOSの中に入っています。ただし、バージョン15でも、第2世代に対応していない古い機種用のIOSもあり、例外があります。

第1世代:バージョン12.4まで

第1世代:バージョン12.4までは、大きく分けて下記のように表記されています。

  • 12.4(25)
  • 12.4(24)T8

Tトレイン

最新機能を使いたい顧客向けのIOSで、バージョン表記にTの文字が入る。

メイントレイン

最新機能は不要で安定版のIOSを利用したい顧客向けで、バージョン表記にTの文字が入らない。

第2世代:IOS バージョン15から

第2世代:IOS バージョン15からは、数のような表記となります。

 メジャーリース番号が15、マイナーリース番号が1、新機能リース番号が4です。機能が追加されるとカウントアップされます。

次は「M」もしくは「T」と続きます。

 「M」は長期メンテナンス版であることを示しサポートが44ヵ月間提供され、「T」の場合は標準メンテナンス版であることを示し、サポート期間が18ヵ月となります。

 最後のメンテナンス リビルド番号は、機能は追加せずにバグ修正などを行った際に、リビルドされた場合にカウントアップされます。