BGP(バックドア その3)

 「BGP(バックドア その2)」で設定したネットワークにバックドアの設定を追加していきます。

 バックドアを使用すると、ローカルBGPのAD値(200)を指定することで、eBGPルートよりもIGPルートを優先させることができます。

 目的のネットワークに到達する為のルートが複数存在する場合、選択経路を操作することができます。

 バックドアを使用するとローカルBGPのAD値を200にすることができます。

バックドアの設定

 特定のBGPルートを優先経路にしたくない場合、受け取ったBGP経路にローカルBGPのADを設定することで、優先順位を下げて、IGPルートを優先されるようにします。

Router_A、Router_Bで以下の設定を追加します。

 Router_Aで「20.20.20./24」経路のAD値を200にするには「network」コマンドに、backdoorオプションを使用します

Router_A(config-router)#network 20.20.20.0 mask 255.255.255.0 backdoor

 Router_Bで「10.10.10./24」経路のAD値を200にするには「network」コマンドに、backdoorオプションを使用します

Router_B(config-router)#network 10.10.10.0 mask 255.255.255.0 backdoor

設定が完了したところで、以下のことを確認してみます。

・Router_Aは、「20.20.20.0/24」の経路はRouter_Bを経由するOSPFルートを採用しているか。
・Router_Bは、「10.10.10.0/24」の経路はRouter_Aを経由するOSPFルートを採用しているか。

Router_A、Router_Bのルーティングテーブルを確認します。

●Router_Aのルーティングテーブル

Gateway of last resort is not set

     20.0.0.0/24 is subnetted, 1 subnets
O       20.20.20.0 [110/11] via 172.17.0.2, 00:01:53, Ethernet0/0
C    172.17.0.0/16 is directly connected, Ethernet0/0
C    172.16.0.0/16 is directly connected, Ethernet0/1
O    172.18.0.0/16 [110/20] via 172.17.0.2, 00:48:22, Ethernet0/0
     10.0.0.0/24 is subnetted, 1 subnets
C       10.10.10.0 is directly connected, Loopback0

●Router_Bのルーティングテーブル

Gateway of last resort is not set

     20.0.0.0/24 is subnetted, 1 subnets
C       20.20.20.0 is directly connected, Loopback0
C    172.17.0.0/16 is directly connected, Ethernet0/0
O    172.16.0.0/16 [110/20] via 172.17.0.1, 00:47:54, Ethernet0/0
C    172.18.0.0/16 is directly connected, Ethernet0/1
     10.0.0.0/24 is subnetted, 1 subnets
O       10.10.10.0 [110/11] via 172.17.0.1, 00:00:35, Ethernet0/0

Router_A、Router_Bのルーティングテーブルの内容から、以下のことが確認できました。

・Router_Aは、「20.20.20.0/24」の経路はRouter_Bを経由するOSPFルートを採用している。
・Router_Bは、「10.10.10.0/24」の経路はRouter_Aを経由するOSPFルートを採用している。

バックドアを設定したことで、Router_A、Router_B共に、BGPルートからOSPFルートに変わりました。