BGP(コンフェデレーションの確認 その2)

 ここでは、「BGP(コンフェデレーションの設定)」で設定したコンフェデレーションを検証していきます。

 ここでは、コンフェデレーション以下の特徴を検証していきます。

経路情報の属性はサブASを経由しても変わらない。

使用するネットワークは、先ほどのネットワーク構成をそのまま使用します。

それでは、現状のBGPテーブルを確認しておきます。

Router_BのBGPテーブルを確認します。

●Router_BのBGPテーブル

Router_B#show ip bgp
BGP table version is 4, local router ID is 172.19.0.1
Status codes: s suppressed, d damped, h history, * valid, > best, i - internal
Origin codes: i - IGP, e - EGP, ? - incomplete

   Network          Next Hop            Metric LocPrf Weight Path
*>i10.10.10.0/24    172.19.0.2               0    100      0 i
*> 20.20.20.0/24    172.17.0.2               0    100      0 (65001) i
*  30.30.30.0/24    172.17.0.2               0    100      0 (65001) 200 i
*>                  172.16.0.1               0             0 200 i

「30.30.30.0/24」の経路のベストパスは、「172.16.0.1」を経由するルートになっています。

それでは、「経路情報の属性はサブASを経由しても変わらない」ということを検証してゆきます。

経路情報の属性(NEXT_HOP、LOCAL_PREF、MED)は、eBGPでサブASを経由しても変わりません。

そのことを検証するために、MED属性を使って検証してゆきます。

Router_EからRouter_BにMED属性に100を付加して経路情報を流してみます。

 MED属性とは、接続相手のASと複数のピアを結んでいる時に、どのピアを使ってもらうかを指定するための属性です。MED属性を指定すると相手ASに自ASへどのパスを使用してパケットを送るかを操作することができます。

MED値は、小さい経路情報がベストパスとして選択されます。

現在は、「30.30.30.0/24」への経路は、「172.16.0.1」へのパスがベストパスになっています。

MED値は、デフォルトが「0」となっています。MED値は、低い方が優先されるようになっています。

Router_Bは、「30.30.30.0/24」の経路に関して次の経路情報を得ることになります。

MED値100の「30.30.30.0/24」の経路(Next Hop 172.16.0.1)
MED値0の「30.30.30.0/24」の経路(Next Hop 172.17.0.2)

 MED値は、の低い方が優先されるので、「30.30.30.0/24」へのベストパスは、「172.17.0.2」を経由するルートになるはずです。

●Router_Eの追加設定

Router_Eに以下の設定を加えます。

MED属性を付加するには、ルートマップを使用します。

Router_E(config)#route-map MED100 permit 10
Router_E(config-route-map)#match ip address 1
Router_E(config-route-map)#set metric 100
Router_E(config-route-map)#exit
Router_E(config)#access-list 1 permit 30.30.30.0 0.0.0.255
Router_E(config)#router bgp 200
Router_E(config-router)#neighbor 172.16.0.2 route-map MED100 out

 Router_Eの設定が完了したら、Router_B、Router_Dで「clear ip bgp *」コマンドを実行して、BGPピアの確立をクリアし、再確立させます。

再び、Router_BのBGPテーブルを確認してみます。

●Router_BのBGPテーブル

Router_B#show ip bgp
BGP table version is 5, local router ID is 172.19.0.1
Status codes: s suppressed, d damped, h history, * valid, > best, i - internal
Origin codes: i - IGP, e - EGP, ? - incomplete

   Network          Next Hop            Metric LocPrf Weight Path
*>i10.10.10.0/24    172.19.0.2               0    100      0 i
*> 20.20.20.0/24    172.17.0.2               0    100      0 (65001) i
*> 30.30.30.0/24    172.17.0.2               0    100      0 (65001) 200 i
*                   172.16.0.1             100             0 200 i

 MED値の低い方が優先されるので、「30.30.30.0/24」へのベストパスは、「172.17.0.2」を経由するルートに変っています。

「30.30.30.0/24」へ「172.17.0.2」を経由するルートには、MED値に100が付加されているのが確認できます。

この経路情報が、Router_Dにも伝送されているのか確認します。

Router_DのBGPテーブルを確認してみます。

●Router_DのBGPテーブル

Router_D#show ip bgp
BGP table version is 5, local router ID is 172.20.0.1
Status codes: s suppressed, d damped, h history, * valid, > best, i - internal
Origin codes: i - IGP, e - EGP, ? - incomplete

   Network          Next Hop            Metric LocPrf Weight Path
*> 10.10.10.0/24    172.17.0.1               0    100      0 (65000) i
*>i20.20.20.0/24    172.20.0.2               0    100      0 i
*> 30.30.30.0/24    172.18.0.1               0             0 200 i
*                   172.17.0.1             100    100      0 (65000) 200 i

Router_DもMED値100の経路が伝わっていることが確認できます。

これで、「経路情報の属性はサブASを経由しても変わらない」ということが検証できました。