イーサーネットヘッダ:タイプ

イーサーネットヘッダ:タイプ

 イーサネットヘッダに含まれるEtherType(またはタイプ)フィールドは、ネットワークフレーム内のデータのタイプを示すために使用されます。EtherTypeフィールドは2バイトの長さを持ち、数値で表されます。以下にEtherTypeフィールドの詳細を解説します。

  1. Ethernet II タイプ

    • 0x0800 (16進数)
    • 説明
       Ethernet II フレームにおいて、EtherTypeフィールドは通常、0x0800で指定されます。この値は、次のプロトコルがIPv4であることを示します。IPv4パケットがイーサネットフレームのデータ部分に含まれる場合、EtherTypeフィールドには0x0800が設定されます。
  2. IEEE 802.3 タイプ

    • 0x8100 (16進数)
    • 説明
       IEEE 802.3 フレームでは、EtherTypeフィールドは異なる目的で使用されます。値が0x8100である場合、タグ付きVLAN (Virtual LAN) フレームを示します。このフレームは、ネットワーク内のVLANの識別やセグメント化などを可能にします。
  3. その他のタイプ
    • EtherTypeフィールドは、さまざまなプロトコルやデータ形式を表すためにさまざまな値を取ることができます。例えば、0x86DDはIPv6を示し、0x0806はARP (Address Resolution Protocol) を示します。このフィールドの値に基づいて、受信側のデバイスはフレーム内のデータを適切に解釈し、適切なプロトコルに処理をルーティングします。

 EtherTypeフィールドは、イーサネットフレーム内のデータの種類を示すために重要な役割を果たします。受信側のデバイスは、このフィールドの値に基づいて適切なプロトコルの処理を実行し、データの配信や解釈を行います。異なるEtherType値は、ネットワーク上で異なるプロトコルやサービスをサポートするために使用されます。