40GBASE-SR4(IEEE802.3ba)
40GBASE-SR4(IEEE802.3ba)
40GBASE-SR4は、IEEE 802.3ba標準に基づいて定義された光ファイバーネットワークの通信規格です。この規格は、40ギガビットのデータ転送速度をサポートし、短距離の通信リンクに使用されます。
以下に40GBASE-SR4の主な特徴を説明します。
- データ転送速度
40GBASE-SR4は、最大で40ギガビットのデータ転送速度を提供します。これにより、高速なデータ通信が可能となります。 - メディア
40GBASE-SR4は、マルチモード光ファイバー(OM3またはOM4)を使用して通信を行います。マルチモード光ファイバーは、光の複数のモードを利用してデータを伝送するため、短距離通信に適しています。 - 光信号の伝送
40GBASE-SR4では、4つの光ファイバーペア(通常は8本の光ファイバー)を使用してデータを送受信します。これにより、データの並列転送が可能となり、高いデータ転送速度が実現されます。 - 伝送距離
40GBASE-SR4の伝送距離は、マルチモード光ファイバーのタイプによって異なります。OM3光ファイバーでは最大100メートル、OM4光ファイバーでは最大150メートルまでの距離で正常に動作します。 - コネクタ
40GBASE-SR4では、MPO(Multi-fiber Push-On)タイプのコネクタが使用されます。MPOコネクタは、複数の光ファイバーを一度に接続するための高密度なコネクタであり、高速なデータ通信に適しています。
40GBASE-SR4は、データセンターやキャリアネットワークなど、高速データ通信が必要な環境で広く使用されています。短距離の通信リンクで高いデータ転送速度を実現するため、ネットワークのパフォーマンスと効率性を向上させる重要な技術となっています。