25GBASE-SR(IEEE802.3by)

25GBASE-SR(IEEE802.3by)

 25GBASE-SRは、IEEE 802.3by標準で定義されている25ギガビットイーサネットのファイバ光ケーブル規格です。以下で詳細に説明します。

25GBASE-SR
  • 伝送速度: 25 Gbps(25ギガビットイーサネット)
  • 媒体: マルチモードファイバ(主に50マイクロメートルのコア直径を持つ)
  • 波長: 850 nm(近赤外域)
  • 伝送距離: 最大70メートル(OM3マルチモードファイバ)または最大100メートル(OM4マルチモードファイバ)

 25GBASE-SRは、光ファイバケーブルを使用して短距離の高速データ通信を行うための規格です。マルチモードファイバを使用するため、コア直径が比較的大きく光信号が複数の伝送モードで伝播します。

25GBASE-SRの特徴は以下の通りです:

  • マルチモードファイバを使用するため、光ファイバケーブルのコストが比較的低く、取り扱いも容易です。
  • 850 nmの波長を使用するため、安価な光トランシーバが利用可能です。
  • 最大70メートルまたは100メートルの伝送距離を提供するため、データセンターやキャンパスネットワークなどの近距離通信に適しています。
  • 高いデータ転送速度をサポートするため、大容量データの高速伝送が可能です。

 25GBASE-SRは、通常、データセンターやクラウドコンピューティング環境などで使用されます。高い帯域幅と高速なデータ転送速度を必要とするアプリケーションやサーバー間の短距離通信に適しています。なお、25GBASE-SRはマルチモードファイバを使用するため、伝送距離には制約があります。より長い伝送距離が必要な場合は、シングルモードファイバを使用する25GBASE-LRなどの他の規格が適しています。