100GBASE-SR10(IEEE802.3ba)

100GBASE-SR10(IEEE802.3ba)

 100GBASE-SR10は、IEEE 802.3ba標準に基づく光ファイバーネットワークの通信規格であり、非常に高速なデータ転送を実現するために開発されました。

100GBASE-SR10

以下に100GBASE-SR10の主な特徴を説明します。

  1. データ転送速度
    100GBASE-SR10は、最大で100ギガビットのデータ転送速度を提供します。これにより、非常に高速なデータ通信が可能となります。
  2. メディア
     100GBASE-SR10では、マルチモード光ファイバーを使用して通信を行います。通常、OM3またはOM4クラスのマルチモード光ファイバーが使用されます。
  3. 光信号の伝送
     100GBASE-SR10では、10つの波長(850 nm)の光信号を使用してデータを送受信します。各波長は10ギガビットのデータを伝送し、合計で100ギガビットのデータ転送速度を実現します。
  4. 伝送距離
     100GBASE-SR10の伝送距離は、マルチモード光ファイバーのタイプによって異なります。OM3光ファイバーでは最大100メートル、OM4光ファイバーでは最大150メートルまでの距離で正常に動作します。
  5. コネクタ
     100GBASE-SR10では、MPO(Multi-fiber Push-On)タイプのコネクタが使用されます。MPOコネクタは、複数の光ファイバーを一度に接続するための高密度なコネクタであり、高速なデータ通信に適しています。

 100GBASE-SR10は、データセンターやキャリアネットワークなど、非常に高速なデータ通信が必要な環境で広く使用されています。多くのデータを高速かつ効率的に転送するため、ネットワークのパフォーマンスと帯域幅を大幅に向上させる重要な技術となっています。