AWS Snowball
AWS Snowball
Amazon AWSのSnowballは、大量のデータをオフラインで転送するためのサービスです。通常、ネットワーク経由でのデータ転送は時間がかかり、膨大な量のデータを転送する際には不向きです。Snowballは、物理的なデバイスとして提供され、膨大な量のデータを安全かつ高速に転送することができます。
Snowballは、スペシャリストチームによって設定された暗号化、セキュリティ、認証機能を備えています。デバイスは、依頼人のデータを収集して暗号化し、Amazonのデータセンターに直接転送します。Snowballは、AWSマネジメントコンソールから注文し、物理的に送付されます。
Snowballは、次のようなユースケースに適しています。
- データ転送の大量化:Snowballを使用することで、大量のデータをオフラインで転送できます。ネットワーク転送よりも効率的であり、時間や費用を節約できます。
- データマイグレーション:Snowballは、既存のデータストレージからAWSへのデータ移行を容易にします。AWSが提供するストレージサービスであるS3、EFS、Glacierにデータを簡単に移行できます。
- データバックアップ:Snowballは、バックアップや災害復旧用にデータを保管するための方法として使用できます。データをSnowballに保管しておけば、災害発生時にもデータの損失を最小限に抑えることができます。
- クラウドオンプレミス:Snowballは、AWSのクラウドサービスとオンプレミスのシステム間でデータ転送を簡単に行えるようにします。オンプレミスのシステムからデータを収集して、AWSのサービスで処理を行うことができます。
- IoTデータ転送:Snowballは、IoTデバイスから大量のデータを収集してAWSに転送するために使用できます。IoTデバイスは、Snowballにデータを転送し、AWSでデータを処理できます。
AWS Snowballは、大量のデータを安全かつ効率的に転送するための物理デバイスです。オンプレミスでのデータの蓄積や移行、AWSへのデータのアップロードやダウンロードなど、様々なシナリオで使用されます。主な特徴としては以下のようなものが挙げられます。
- 高速なデータ転送
1台のSnowballデバイスには、80TBまたは100TBのデータを保存できます。また、専用回線を利用した高速な転送が可能です。 - セキュアなデータ転送
AES 256ビット暗号化、TLS接続、認証によるデータの保護を行います。 - 簡単な操作性
AWSマネジメントコンソールから簡単に注文でき、トラッキングも可能です。また、AWS SDKを使用してアプリケーションから操作することもできます。 - オフラインデータ転送
オフラインデータ転送により、大量のデータを転送する場合にもインターネット帯域幅の問題を回避することができます。
また、AWS Snowballには以下の2種類があります。
- Snowball Edge
ローカルデータ処理、コンピューティング、ストレージ機能が追加されており、オフラインでのデータ収集、前処理、分析を行うことができます。 - Snowmobile
最大100PBのデータを転送できるトラックサイズの物理デバイスです。主に大規模なデータセンター間の移行に使用されます。