AWS Snowball

AWS クラウドプラクティショナー 問題集Ⅰ|完全無料&徹底解説

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AWS Snowball

 Amazon AWSのSnowballは、大量のデータをオフラインで転送するためのサービスです。通常、ネットワーク経由でのデータ転送は時間がかかり、膨大な量のデータを転送する際には不向きです。Snowballは、物理的なデバイスとして提供され、膨大な量のデータを安全かつ高速に転送することができます。

 Snowballは、スペシャリストチームによって設定された暗号化、セキュリティ、認証機能を備えています。デバイスは、依頼人のデータを収集して暗号化し、Amazonのデータセンターに直接転送します。Snowballは、AWSマネジメントコンソールから注文し、物理的に送付されます。

Snowballは、次のようなユースケースに適しています。

  1. データ転送の大量化
    Snowballを使用することで、大量のデータをオフラインで転送できます。ネットワーク転送よりも効率的であり、時間や費用を節約できます。
  2. データマイグレーション
     Snowballは、既存のデータストレージからAWSへのデータ移行を容易にします。AWSが提供するストレージサービスであるS3、EFS、Glacierにデータを簡単に移行できます。
  3. データバックアップ
     Snowballは、バックアップや災害復旧用にデータを保管するための方法として使用できます。データをSnowballに保管しておけば、災害発生時にもデータの損失を最小限に抑えることができます。
  4. クラウドオンプレミス
     Snowballは、AWSのクラウドサービスとオンプレミスのシステム間でデータ転送を簡単に行えるようにします。オンプレミスのシステムからデータを収集して、AWSのサービスで処理を行うことができます。
  5. IoTデータ転送
     Snowballは、IoTデバイスから大量のデータを収集してAWSに転送するために使用できます。IoTデバイスは、Snowballにデータを転送し、AWSでデータを処理できます。

 AWS Snowballは、大量のデータを安全かつ効率的に転送するための物理デバイスです。オンプレミスでのデータの蓄積や移行、AWSへのデータのアップロードやダウンロードなど、様々なシナリオで使用されます。主な特徴としては以下のようなものが挙げられます。

  • 高速なデータ転送
     1台のSnowballデバイスには、80TBまたは100TBのデータを保存できます。また、専用回線を利用した高速な転送が可能です。
  • セキュアなデータ転送
    AES 256ビット暗号化、TLS接続、認証によるデータの保護を行います。
  • 簡単な操作性
     AWSマネジメントコンソールから簡単に注文でき、トラッキングも可能です。また、AWS SDKを使用してアプリケーションから操作することもできます。
  • オフラインデータ転送
    オフラインデータ転送により、大量のデータを転送する場合にもインターネット帯域幅の問題を回避することができます。

また、AWS Snowballには以下の2種類があります。

  • Snowball Edge
     ローカルデータ処理、コンピューティング、ストレージ機能が追加されており、オフラインでのデータ収集、前処理、分析を行うことができます。
  • Snowmobile
    最大100PBのデータを転送できるトラックサイズの物理デバイスです。主に大規模なデータセンター間の移行に使用されます。