S3ストレージの種類
S3ストレージの種類
Amazon AWSのS3ストレージには、以下のような種類があります。
- S3 Standard
高い耐久性と可用性を持ち、頻繁にアクセスされるデータに最適なストレージクラスです。S3のほとんどの機能が利用可能で、最高水準のパフォーマンスを提供します。 - S3 Intelligent-Tiering
データへのアクセス頻度に応じて、自動的に低コストなストレージクラスに移行します。このストレージクラスは、スピードと低コストの両方を提供します。 - S3 Standard-Infrequent Access
不定期にアクセスされるが、高い耐久性と低いレイテンシーが必要なデータに最適なストレージクラスです。データアクセス料金がS3 Standardよりも低くなっています。 - S3 One Zone-Infrequent Access
一つのアベイラビリティーゾーンにのみ配置され、高い耐久性が必要なが、再作成のリスクが少なく、アクセス頻度が低いデータに最適なストレージクラスです。このストレージクラスは、他のストレージクラスよりも低い料金で提供されます。 - S3 Glacier
長期間保存するために、アクセス頻度が低く、安価なストレージクラスです。データにアクセスするためには、通常数時間の準備時間が必要です。これは、アクセス速度よりも低いコストを優先する場合に最適なストレージクラスです。 - S3 Glacier Deep Archive
S3 Glacierよりも低コストで、長期保存が必要なデータに最適なストレージクラスです。データアクセスには、通常12時間の準備時間が必要です。
これらのストレージクラスは、それぞれ異なる料金体系を持ち、それぞれの使用ケースに応じて選択することができます。
ストレージクラス | 特徴 |
---|---|
S3 Standard | 高い耐久性と可用性を提供する。あらゆる種類のデータに対応できる |
S3 Intelligent-Tiering | 経年変化に応じて、使用頻度の高いファイルと低いファイルを分離して、低頻度でアクセスされるファイルに対しては低コストなストレージを提供する |
S3 Standard – Infrequent Access (S3 Standard-IA) | 使用頻度が低いが、急なアクセスの際にも高速にレスポンスを返す。高い耐久性と可用性を提供する |
S3 One Zone-Infrequent Access (S3 One Zone-IA) | 特定のAWSリージョン内の単一ゾーンに保存され、使用頻度が低く、可用性が高く、低コストなストレージを提供する |
S3 Glacier | 長期的なアーカイブとバックアップに最適。低コストで、アクセスの速度は遅い |
S3 Glacier Deep Archive | 長期的なアーカイブに最適。S3 Glacierよりもさらに低コストだが、アクセスの速度は非常に遅い。1日あたり最大数回のアクセスに制限がある |
注意:料金、可用性、データの保存期間などは各ストレージクラスによって異なる場合があります。必要に応じてAWSの公式ドキュメントを確認してください。