S3のライフサイクルポリシー

AWS クラウドプラクティショナー 問題集Ⅰ|完全無料&徹底解説

AWS クラウドプラクティショナー 問題集Ⅰ|完全無料&徹底解説 ◆◇◆ AWS認定試験実践トレーニング ◆◇◆ 全世界で1000万人以上が利用するオンライン学習サービスのWhizl…

S3のライフサイクルポリシー

S3のライフサイクルポリシーは、以下のような設定が可能です。

  • Transition:ストレージクラスの変更
  • Expiration:オブジェクトの削除
  • Intelligent Tiering:オブジェクトの自動移動
  • Replication:別のS3バケットへのオブジェクト複製

これらの設定は、S3マネジメントコンソール、AWS CLI、またはS3 APIを使用して構成できます。

 例えば、Transition設定では、オブジェクトのストレージクラスを変更することができます。S3には複数のストレージクラスがあり、使用頻度やデータの重要性に応じて選択できます。Transition設定を使用すると、オブジェクトを設定した期間が経過すると、より低コストなストレージクラスに自動的に移動できます。これにより、費用対効果を高めることができます。

 また、Expiration設定を使用すると、オブジェクトの保存期間を設定できます。保存期間が経過すると、オブジェクトが自動的に削除されます。これにより、不要なデータを削除することでストレージコストを節約できます。

 Intelligent Tiering設定は、オブジェクトのアクセスパターンを分析して、適切なストレージクラスに自動的に移動する機能です。この設定を使用すると、頻繁にアクセスされるオブジェクトはより高速なストレージクラスに保存され、あまりアクセスされないオブジェクトは低コストなストレージクラスに保存されるため、ストレージコストを削減することができます。

 Replication設定は、S3バケット間でオブジェクトを自動的に複製する機能です。これにより、災害発生時のデータ復旧を迅速に行うことができます。S3バケットの場所によっては、法的要件に従ってデータを別の地域に複製する必要がある場合があります。この場合、Replication設定を使用して、別の地域にオブジェクトを複製することができます。

これらの設定を使用することで、S3のストレージコストを削減し、データ管理を効率化することができます。

操作説明
Transitionオブジェクトを別のストレージクラスに移行する
Expirationオブジェクトを自動的に削除する
Versioningオブジェクトのバージョニングを有効または無効にする
Cross-Region ReplicationS3バケットから別のAWSリージョンのS3バケットにコピーする
Transfer Accelerationグローバルアクセラレーションネットワークを使用して、高速でセキュアなアップロードを可能にする
Intelligent-Tieringオブジェクトのアクセスパターンに基づいて、オブジェクトを自動的に適切なストレージクラスに移動する
S3 InventoryS3オブジェクトに関するメタデータを提供するレポートを作成する
AnalyticsS3バケット内のオブジェクトに対してSQLクエリを実行して、ビジネスインテリジェンスをサポートする
Object LockWORM(Write Once Read Many)を提供するオブジェクトロックを有効にする
Replication Time ControlS3クロスリージョンレプリケーション(CRR)を使用して、S3バケット間でのレプリケーション時間を制御する

 上記の表は、S3ライフサイクルポリシーで実行できるさまざまな操作についての説明をまとめたものです。これらの操作を使用することで、S3オブジェクトを自動的に移行、削除、コピー、監視することができます。また、ビジネスインテリジェンスをサポートするために、オブジェクトに対してSQLクエリを実行したり、WORMを提供するオブジェクトロックを有効にすることもできます。これらの機能は、データの保管要件に合わせてストレージクラスを最適化するために役立ちます。