ばらまき型

ばらまき型

 ばらまき型攻撃(Spray and Pray Attack)は、大量のメールやメッセージをランダムに送信し、何らかの悪意のあるコンテンツやリンクを含むものが、何人かのユーザーに届くことを期待する攻撃手法です。一般的に、スパムメールの形で実行されます。

 この攻撃手法では、攻撃者は大量のメールアドレスやメッセージアドレスにメールやメッセージを送信します。送信先のメールアドレスやメッセージアドレスはランダムに生成され、攻撃者はその中から有効なアドレスを持つユーザーがいることを期待します。攻撃者が送信するメールやメッセージには、スパム広告、詐欺情報、フィッシング詐欺、ウイルスなどの悪意のあるコンテンツが含まれることがあります。

 この攻撃手法は、その名の通り、広くばらまいて、可能な限り多くのユーザーにアプローチすることが目的です。大量のメールやメッセージを一度に送信するため、攻撃者には高速なインターネット接続やボットネットなどの膨大なリソースが必要です。また、ランダムなアドレスに送信するため、攻撃者はスパムフィルターやセキュリティソフトウェアなどの防御策に遭遇する可能性が高くなります。

 ばらまき型攻撃は、広範囲に攻撃対象を広げるため、特定のターゲットを狙う攻撃手法よりも効果的なことがあります。また、攻撃者は攻撃に成功するために多数のユーザーを狙うため、攻撃の成功率は比較的低いものの、被害者数が多くなる可能性が高くなります。したがって、個人や組織は、スパムフィルターやセキュリティソフトウェアを最新のものに更新し、不審なメールやメッセージに注意することが必要です。