パスワードリスト攻撃

パスワードリスト攻撃

 パスワードリスト攻撃は、辞書攻撃の一種で、あらかじめ作成されたパスワードリストを使用して、アカウントにアクセスするためのパスワードを総当たりで試行する攻撃です。パスワードリストは、一般的な単語、フレーズ、数字の組み合わせ、キーワード、人名、地名などのリストで構成されています。

 パスワードリスト攻撃は、パスワードが強力な場合には効果がありませんが、一般的なパスワードを使用している場合は非常に危険です。攻撃者は、パスワードが推測可能な場合、または類推可能な場合、そのリストに含まれるパスワードを使用して、アカウントにアクセスすることができます。

 パスワードリスト攻撃を防ぐには、強力で推測不能なパスワードを使用することが重要です。また、パスワードリストを使用してアカウントにアクセスする試みが検出された場合、アカウントをロックアウトし、アカウント所有者に通知することが必要です。さらに、二要素認証を有効にすることも、パスワードリスト攻撃を防ぐための有効な方法の1つです。


さらに、パスワードリスト攻撃を防ぐための措置としては、以下のようなものがあります。

1.パスワードの複雑さの要件を増やす。
 パスワードは、大文字と小文字の文字、数字、特殊文字を使用し、最低文字数を増やすなど、複雑さの要件を強化することができます。

2.パスワードの期限切れを設定する。
 パスワードを定期的に変更することで、攻撃者がパスワードリストを使用してアカウントにアクセスする可能性を低減することができます。

3.アカウントのロックアウトを有効にする。
 ログイン試行が一定回数以上失敗した場合、アカウントをロックアウトすることができます。これにより、攻撃者が大量のパスワードを試行することを防ぐことができます。

4.ログ監視を実施する。
 ログイン試行のログを監視し、異常なアクティビティを検出することができます。攻撃者は、パスワードリスト攻撃を実行する際に、異常なログイン試行を行うため、これらのログを監視することが重要です。

5.ユーザ教育を実施する。
パスワードの複雑さや期限切れの重要性、パスワードリスト攻撃のリスクなどについて、ユーザーに教育することが重要です。