OECDプライバシーガイドライン

OECDプライバシーガイドライン

　OECDプライバシーガイドラインは、個人情報の収集、利用、開示、保護に関する国際的な指針を提供するものです。OECDが1980年に採択したプライバシーガイドラインは、個人情報保護に関する国際的な枠組みとして広く認められています。

　OECDプライバシーガイドラインは、個人情報の適正な収集、利用、保護を促進し、個人のプライバシーを保護するための原則を示しています。これらの原則には、以下のようなものが含まれます。

1. 収集目的を明確にすること
2. 収集する情報の範囲を制限すること
3. 収集する情報の正確性を確保すること
4. 収集する情報を安全に保管すること
5. 収集する情報に関する個人の選択と制御を尊重すること
6. 収集する情報の開示については事前に了承を得ること
7. 収集する情報の利用については、収集目的に合致する範囲内で行うこと
8. 収集する情報の共有については、適切な保護策を講じること
9. 収集する情報の開示については、法律上の要請に基づく場合を除き、個人のプライバシーに配慮すること

　これらの原則は、個人情報を適切に取り扱うための最低限の基準を示しています。また、OECDプライバシーガイドラインは、個人情報保護に関する国際的な枠組みとして、多くの国が参考にしています。各国が独自の法律や規制を制定する際には、このガイドラインを参考にし、国内の法律や規制を整備することが望まれています。