CRL

CRL

 CRLとは、証明書失効リスト (Certificate Revocation List) の略称で、証明書が失効した場合にその情報を含むリストのことを指します。CRLは、証明書が失効した場合に、悪意のある人物による不正利用を防ぐために重要な役割を果たします。

CRLのセキュリティについては、以下の点に留意する必要があります。

  1. CRLの発行元のセキュリティ
     CRLは、発行元によって署名されたリストであり、リストが改竄されると信頼性が失われます。したがって、CRLを発行する認証局は、適切なセキュリティ対策を実施する必要があります。これには、適切な認証局の設定や、CRLの署名に使用される鍵の適切な保護などが含まれます。
  2. CRLの信頼性の確保
     CRLを信頼できる情報源から入手することが重要です。これには、CRLが公開されたWebサイトからダウンロードすることや、OCSP (Online Certificate Status Protocol) などのプロトコルを使用してCRLを取得することが含まれます。CRLを受信する際には、検証することが重要であり、CRLが有効期限内であり、署名が有効であることを確認する必要があります。
  3. CRLの更新頻度
     CRLには有効期限があり、証明書失効情報が古くなっている可能性があるため、更新頻度が重要です。適切な更新頻度を確保するために、CRLの有効期限が近づいた場合や、失効情報が追加された場合には、すぐにCRLを更新する必要があります。

 以上のように、CRLのセキュリティを確保するためには、発行元のセキュリティ対策や、信頼性の確保、更新頻度の確保などが重要です。また、CRLを使用するアプリケーションやシステムの開発者は、CRLの検証を適切に実施する必要があります。