リバースプロキシ

リバースプロキシ

 リバースプロキシ (Reverse Proxy) は、Webサーバーとクライアントの間に配置され、Webサーバーへのリクエストを代理で受け取り、処理した結果をクライアントに返す役割を持つサーバーです。具体的には、以下のような機能を持っています。

  1. 負荷分散
     複数のWebサーバーをリバースプロキシの背後に配置し、負荷分散を行うことができます。リバースプロキシは、リクエストを受け取り、複数のWebサーバーに分散して送信します。これにより、Webサーバーにかかる負荷を分散することができます。
  2. キャッシュ
     リバースプロキシは、Webサーバーから取得したコンテンツを一時的にキャッシュし、同じコンテンツをリクエストした場合には、キャッシュから返すことができます。これにより、Webサーバーへの負荷を軽減することができます。
  3. セキュリティ
     リバースプロキシは、クライアントからのリクエストを受け取り、Webサーバーに転送する前に、セキュリティチェックを行うことができます。たとえば、不正なアクセスをブロックするためのアクセス制御、HTTPS通信の暗号化、Webアプリケーションファイアウォールなどがあります。
  4. ロードバランサー
     リバースプロキシは、複数のWebサーバーに対して負荷分散を行うことができるため、ロードバランサーとしても機能します。リバースプロキシがWebサーバーに分散してリクエストを送信することにより、Webサーバーの負荷を均等に分散することができます。
  5. URLの書き換え
     リバースプロキシは、URLを書き換えることができます。たとえば、Webサイトのトップページにアクセスする場合には、http://example.com/ というURLを入力しますが、実際にはhttp://example.com/index.html が表示されるようになっている場合があります。リバースプロキシは、このようなURLの書き換えを行うことができます。

以上のような機能を持つリバースプロキシは、Webサイトの高速化やセキュリティ強化に役立ちます。