無線LANコントローラー

無線LANコントローラー

 無線LANコントローラーとは、無線LANアクセスポイントを一元的に管理するためのネットワーク機器です。無線LANアクセスポイントの設定や管理、トラフィック制御などを行うことができます。

無線LANコントローラーの主な機能は以下の通りです。

  1. アクセスポイントの管理
     無線LANコントローラーは、複数のアクセスポイントを一元的に管理することができます。アクセスポイントの設定変更やファームウェアのアップデート、トラブルシューティングなどが容易に行えます。
  2. 無線LANの設定
     無線LANコントローラーは、無線LANのチャンネル割り当てや電力調整、SSIDの設定などを行うことができます。複数のアクセスポイントが同じSSIDを持つ場合、シームレスなローミングが可能になります。
  3. トラフィック制御
     無線LANコントローラーは、トラフィック制御によって無線LANのパフォーマンスを最適化することができます。例えば、重要なトラフィックを優先的に処理することができます。
  4. ゲストアクセスの制御
     無線LANコントローラーは、ゲストアクセス用のSSIDを設定することができます。また、ゲストアクセス用のポリシーを設定することによって、セキュリティを確保することができます。
  5. セキュリティ対策
     無線LANコントローラーは、セキュリティ対策を実施することができます。例えば、WPA2-Enterpriseなどの認証方式を利用することができます。また、無線LANコントローラーは、不正なアクセスを検知することができます。

 無線LANコントローラーは、大規模なネットワークにおいて効果的に利用されます。無線LANアクセスポイントが多数存在する場合、一元的な管理が必要になるため、無線LANコントローラーの導入が必要となります。

また、無線LANコントローラーには、以下のような特徴があります。

  1. 集中管理
     無線LANコントローラーによって、アクセスポイントの設定や管理、トラフィック制御を一元的に行うことができます。複数のアクセスポイントを個別に設定する必要がなく、管理効率が向上します。
  2. 自動設定配信
     無線LANコントローラーは、設定の一括配信が可能です。例えば、アクセスポイントのSSIDやパスワード、チャンネルなどの設定を一括で配信することができます。これによって、大量のアクセスポイントの設定を素早く行うことができます。
  3. モビリティ
     無線LANコントローラーは、シームレスなローミングを実現することができます。ローミングとは、ユーザーが無線LANアクセスポイントから別のアクセスポイントへ移動する際に、通信を継続するための手順です。無線LANコントローラーは、複数のアクセスポイントに同じSSIDを設定し、ユーザーが移動しても通信が途切れないようにします。
  4. セキュリティ
     無線LANコントローラーは、セキュリティ対策を実施することができます。例えば、WPA2-Enterpriseなどの認証方式を利用することができます。また、無線LANコントローラーは、不正なアクセスを検知することができます。

 無線LANコントローラーは、大規模なネットワークにおいて特に効果的です。多数のアクセスポイントを管理する場合、無線LANコントローラーによる一元的な管理が必要となります。また、無線LANコントローラーは、セキュリティ対策を実施することができるため、情報セキュリティに配慮する必要がある環境においても重要な役割を果たします。