EC2のスポットインスタンス

EC2のスポットインスタンス

AWS クラウドプラクティショナー 問題集Ⅰ｜完全無料&徹底解説

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演習で学ぶネットワーク

　EC2のスポットインスタンスは、AWSの未使用のコンピューティングキャパシティを利用するための、オークション形式の価格設定で利用できるインスタンスです。スポットインスタンスを利用すると、オンデマンドインスタンスやリザーブドインスタンスよりも割引率が高くなりますが、一方で利用可能時間が限られているため、フルタイムの利用には向かない場合があります。

　スポットインスタンスの価格は、未使用のコンピューティングキャパシティに対する需要と供給のバランスによって決まります。価格は瞬時に変動するため、必要なときに利用することができる場合がありますが、利用可能な時間帯によっては価格が急上昇することがあります。スポットインスタンスの利用には、申し込んだ価格以上の価格でインスタンスが割り当てられる可能性があることを考慮する必要があります。

スポットインスタンスの主な特徴は以下の通りです。

1. 割引率が高い
   　スポットインスタンスを利用すると、オンデマンドインスタンスやリザーブドインスタンスよりも割引率が高くなります。
2. 利用可能時間が限られている
   　スポットインスタンスは、AWSの未使用のコンピューティングキャパシティを利用するため、利用可能時間帯が限られています。利用可能時間帯によっては、価格が急上昇することがあります。
3. インスタンスの起動が保証されない
   　スポットインスタンスを利用する場合、必ずしもインスタンスが割り当てられるとは限りません。価格が設定された値段以上になると、他のユーザーがそのインスタンスを優先的に利用できるため、スポットインスタンスの起動が保証されない点に注意が必要です。
4. インスタンスの停止が可能
   　スポットインスタンスを利用する場合、他のユーザーが利用するためにインスタンスを停止する可能性があるため、自分の作業が完了するまでの時間以内であれば、インスタンスを停止することができます。また、停止後に再度起動することもできます。

　スポットインスタンスは、フルタイムの利用には向かない場合があるものの、一時的な処理や大量の計算などのフレキシブルな処理に向いています。例えば、バッチ処理やデータ処理、機械学習モデルのトレーニングなどに利用することができます。

　スポットインスタンスは、利用可能な時間帯によって価格が大きく変動するため、価格が下がる時間帯を利用してスポットインスタンスを起動することができます。また、スポットインスタンスを起動する前に、Spot Fleetと呼ばれるツールを使用して、複数のスポットインスタンスを自動的に起動することもできます。これにより、スポットインスタンスの価格が急上昇しても、他の利用可能なスポットインスタンスに自動的に切り替えることができます。

　ただし、スポットインスタンスは利用可能時間帯が限られているため、長時間の処理には向かない場合があります。また、インスタンスの起動が保証されないため、重要な処理には向かない場合もあります。そのため、スポットインスタンスを利用する場合は、バックアップ用のインスタンスを用意するなどの対策を検討する必要があります。