フローエントリ

フローエントリ

　OpenFlowにおいて、スイッチがパケットを処理するためのルールは、フローエントリとして知られています。フローエントリは、パケットをどのように処理するかを指示するルールであり、以下の情報から構成されています。

• パケットのマッチング条件（どのパケットに対してルールが適用されるか）
• パケットの処理方法（パケットをどのように処理するか）
• パケットの転送先（パケットがどのポートに転送されるか）

　フローエントリは、スイッチに対して外部から制御されるため、ネットワークのトラフィックを柔軟に制御できることが特徴です。また、ネットワーク管理者は、フローエントリを追加、変更、削除することで、ネットワークのトラフィックをより効率的に管理できます。

　一般的に、フローエントリはスイッチによってキャッシュされ、パケットが到着するたびにマッチングされます。フローエントリにマッチするパケットは、フローエントリで指定された処理方法に従って処理されます。フローエントリがマッチしない場合、スイッチは事前に定義されたデフォルトルールに従ってパケットを処理します。

　フローエントリは、OpenFlowコントローラからスイッチに送信され、スイッチによって保持されます。OpenFlowコントローラは、フローエントリを構成するために使用される条件と処理方法をプログラムすることができます。このプログラムは、OpenFlowスイッチにフローエントリをインストールする際に使用されます。

　フローエントリは、多くの場合、優先度を持ちます。これにより、複数のフローエントリが同じパケットにマッチする場合でも、最も優先度の高いフローエントリが選択されます。優先度は、OpenFlowコントローラから指定されます。

　フローエントリは、ネットワークの柔軟性と効率性を高めるために使用される、OpenFlowプロトコルの重要な要素です。ネットワーク管理者は、フローエントリを使用して、ネットワークのトラフィックを最適化し、セキュリティを向上させることができます。