パケット取得

パケット取得

 ネットワークのパケット取得(スニッフィング)とは、パケットをネットワーク上で傍受し、取得することを指します。通信内容の解析やトラフィックの監視、セキュリティ上の目的で使用されます。

 スニッフィングは、物理的なアクセスによる取得方法と、ハブやスイッチなどのネットワーク機器を介する方法があります。前者の場合、ネットワークケーブルを直接傍受する必要があるため、ハードウェア的な制約があります。後者の場合、ネットワーク機器を介することで複数の通信を一度に取得することができますが、スイッチの場合はスイッチングハブを使用している場合はポートミラーリングなどの設定が必要です。

 スニッフィングを行うことで、通信内容を確認することができますが、これは個人情報や機密情報を含む場合があるため、法的な問題が発生する可能性があります。そのため、スニッフィングはセキュリティの目的で行われる場合を除き、通常はネットワーク管理者やセキュリティ担当者など、適切な権限を持つ人物が行うことが推奨されます。

パケット取得(スニッフィング)には、以下のような方法があります。

  1. ハブを使用する方法
     ハブは、ポートに接続された機器から送信されたパケットを、全てのポートに転送するネットワーク機器です。このため、スニッフィングしたいポートにスニッフィング用のパソコンを接続し、そのパソコンにスニッフィングソフトをインストールすることで、パケットを取得することができます。
  2. スイッチを使用する方法
     スイッチは、ポートごとに通信を分離しているため、単純にスニッフィング用のパソコンを接続しても、スニッフィングしたいポートからの通信以外は取得することができません。そのため、スイッチの設定を変更し、スニッフィング用のポートにスニッフィング対象のポートの通信を転送するように設定する必要があります。
  3. ポートミラーリングを使用する方法
     ポートミラーリングは、スイッチの設定を変更し、スニッフィング用のポートにスニッフィング対象のポートの通信をミラーリングする方法です。この方法を使用することで、スイッチの構成を変更することなく、スニッフィングが可能になります。

 なお、スニッフィングは、通信傍受によるプライバシーや情報漏洩の問題があるため、適切な法的手続きや許可を得て行う必要があります。また、不正利用やセキュリティ上の問題が発生する可能性があるため、十分な注意が必要です。