同一生成元ポリシ

同一生成元ポリシ

 同一生成元ポリシー(Same Origin Policy)は、Webセキュリティにおいて重要な役割を果たすポリシーの一つです。これは、Webページに含まれるコードやデータが、同一の生成元(オリジン)から提供されたものである場合にのみ、相互に信頼することができるというルールです。

 具体的には、同一生成元ポリシーにより、あるWebページ上のスクリプトやリソースが、同一のプロトコル、ホスト、ポート番号で提供されたページにのみアクセスできるように制限されます。これにより、外部からの不正なコードや攻撃を防止し、Webセキュリティを強化することができます。

 ただし、同一生成元ポリシーが厳格に適用される場合、異なるドメインやサブドメイン、プロトコル、ポート番号で提供されたWebページ同士の間での情報共有やリソースの利用が制限されることになるため、クロスオリジン通信が必要な場合には、さまざまな技術や手法が必要になります。また、最近では、CORS(Cross-Origin Resource Sharing)などの標準化されたメカニズムが提供されており、異なる生成元間のデータ共有がより安全に行われるようになっています。