電子政府推奨暗号リスト

電子政府推奨暗号リスト

　電子政府推奨暗号リストは、政府が公式に推奨する暗号化アルゴリズムの一覧であり、安全な通信や情報の保護に使用されます。以下に、日本の電子政府推奨暗号リストに掲載されている主な暗号化アルゴリズムを紹介します。

1. AES（Advanced Encryption Standard）
   　米国規格であるRijndaelを基にした対称鍵暗号アルゴリズムで、128ビット、192ビット、256ビットの鍵長があります。
2. RSA
   　公開鍵暗号アルゴリズムで、秘密鍵と公開鍵の組み合わせで暗号化と復号を行います。鍵長は2048ビット以上が推奨されています。
3. ECDSA（Elliptic Curve Digital Signature Algorithm）
   　楕円曲線上で定義される公開鍵暗号アルゴリズムで、署名や認証に使用されます。鍵長は256ビット以上が推奨されています。
4. SHA-2（Secure Hash Algorithm 2）
   　ハッシュ関数であり、データの完全性を保証するために使用されます。256ビット、384ビット、512ビットのハッシュ値を生成することができます。
5. TLS（Transport Layer Security）
   　通信の暗号化や認証に使用されるプロトコルで、HTTPSなどのセキュアな通信に利用されます。TLS 1.2以上が推奨されています。

　これらの暗号化アルゴリズムは、国内外で広く使用されており、高いセキュリティレベルを持っています。しかし、常に新たな脅威が出現しているため、最新の技術やベストプラクティスを取り入れることが重要です。