待機系

待機系

 待機系と現用系は、システムが正常に稼働している間は現用系で処理を行い、現用系に障害が発生した場合には待機系に切り替えて処理を継続するシステムのことを指します。デュプレックスシステムは、通信回線が双方向であることを前提とした通信方式で、フルデュプレックスと半デュプレックスの2種類があります。

待機系と現用系をデュプレックスシステムに例えると、以下のように説明することができます。

  1. フルデュプレックス 待機系と現用系が両方とも同時に稼働し、システムの処理が完了すると現用系に戻ります。障害が発生した場合には、待機系に切り替えて処理を継続します。このように、同時に2つのシステムが稼働しているため、通信回線が双方向であるフルデュプレックス通信に例えることができます。
  2. 半デュプレックス 待機系と現用系が交互に稼働し、システムの処理が完了すると待機系に切り替わります。障害が発生した場合には、待機系に切り替えて処理を継続します。このように、送信と受信を交互に行う半デュプレックス通信に例えることができます。

 待機系と現用系をデュプレックスシステムに例えることで、システムの可用性や信頼性を高めることができます。また、システムの切り替えによって、障害発生時の復旧時間を短縮することができます。