代表ポート
代表ポート
スパニングツリーのプロトコルであるSTP (Spanning Tree Protocol) は、ループを避けるために、ネットワーク上で1つのブリッジがルートブリッジとなり、他のブリッジからはそのブリッジまでの最短経路で接続します。そして、各ブリッジのポートがどのように役割を持っているかによって、通信経路が決まります。代表ポートは、各セグメント内でルートブリッジと通信するために指定されるポートで、以下のような役割を持ちます。
- 各セグメントで、最短経路でルートブリッジに接続されるポートが指定されます。
- 各セグメントには、必ず1つの代表ポートが存在します。
- 1つのスイッチに複数の代表ポートが存在する場合は、コストの低い代表ポートが選択されます。
代表ポートは、ルートブリッジと各セグメントを接続するために、最も優れた経路を提供します。代表ポートが選択されると、そのセグメントに接続されている他のポートはブロックされ、転送されなくなります。これにより、スパニングツリーはループを回避することができます。また、ネットワークの冗長性を確保するため、他のポートが問題が発生した場合に備えてブロックされています。