政府認証基盤

政府認証基盤

 政府認証基盤とは、日本国内において、行政機関や公共機関が利用するための認証・署名のためのシステムや設備、運用体制を指します。政府認証基盤は、行政手続きの電子化による効率化や利便性の向上を図るため、政府が設置・運営を行っています。

政府認証基盤の構成要素としては、以下のようなものがあります。

  1. 証明書発行局(CA:Certification Authority):公的機関が運営する証明書発行局から発行された証明書を用いて、電子署名や電子認証を行うことができます。
  2. 認証局(RA:Registration Authority):CAと利用者の間で証明書の申請や発行手続きを行う役割を担っています。
  3. 証明書リポジトリ(CR:Certificate Repository):発行された証明書を保管するためのデータベースです。
  4. 認証サーバ:認証局が運営する認証サーバにより、利用者が正当な利用者であることを確認し、証明書を発行します。

政府認証基盤では、以下のような認証方式が採用されています。

  1. パスワード認証:IDとパスワードの組み合わせにより、利用者の認証を行います。
  2. 公的個人認証:My Numberカードや電子証明書を用いて、利用者の認証を行います。
  3. マイナンバーカード認証:My NumberカードのICチップに格納された個人情報を用いて、利用者の認証を行います。

 政府認証基盤により、行政手続きの電子化による効率化や利便性の向上が図られています。利用者は、安心・安全な電子認証・電子署名を利用することができます。

 また、政府認証基盤は、国内外の情報セキュリティ標準にも対応しています。例えば、ISO/IEC 27001やISO/IEC 15408(Common Criteria)といった国際的な情報セキュリティ標準を満たすことが求められています。また、JPKI(日本の公的認証基盤)やJPKI for BIZ(企業向け認証基盤)など、様々な種類の政府認証基盤が用意されています。

 政府認証基盤を利用することで、個人情報や機密情報の安全性を確保し、行政手続きの効率化や利便性の向上に貢献することができます。政府認証基盤に関する詳細や利用方法は、政府機関や公共機関のウェブサイトで確認することができます。