ストリーム

ストリーム

 ネットワークにおけるストリームとは、データがパケットのように分割される代わりに、一定の連続したデータフローとして送信されるデータの流れのことを指します。例えば、ビデオや音声のストリーミング配信では、ビデオや音声データがパケットに分割されるのではなく、一定の時間単位で連続的に送信されるストリームデータとして扱われます。

 ストリームは、UDPプロトコルやTCPプロトコルなどのトランスポート層プロトコルで扱われます。UDPプロトコルは、ストリーム配信に適している一方、パケットロスが発生した場合にデータの再送信を行わないため、配信品質が低下する可能性があります。一方、TCPプロトコルは、ストリーム配信にはあまり適していませんが、パケットロスが発生した場合に自動的に再送信を行うため、配信品質が向上する可能性があります。

 ストリームは、通信の可用帯域幅が低い場合でも、低遅延で配信することができるため、ビデオや音声のストリーミング配信や、リアルタイムな通信に使用されます。また、ネットワークプロトコルの仕様がストリームベースの場合もあります。例えば、HTTP/2プロトコルは、ストリームベースのプロトコルであり、複数のストリームを同時に処理することができます。

 ストリームとは、データを連続的に送受信することで、リアルタイム性を持った通信の形式を指します。例えば、音声や動画などはストリーム形式で送信されます。ストリームは、通信が継続する限り、一度に大量のデータを送信するのではなく、小さな単位で継続的にデータを送受信することができます。また、ストリームは通信路上にパケットが到着するのを待つ必要がなく、データが到着するたびに処理するため、リアルタイム性に優れています。

 ストリームには、単方向ストリームと双方向ストリームの2種類があります。単方向ストリームは、データの送信と受信が一方向に限定されています。例えば、インターネットラジオ局のストリーミング配信では、データは送信側から受信側へ向かって流れる単方向ストリームとなります。一方、双方向ストリームは、データの送信と受信が双方向に行われます。例えば、ビデオ通話アプリでは、データの送信と受信が相互に行われるため、双方向ストリームとなります。