ストレージ

ストレージ

 ネットワークストレージは、ネットワーク上に存在するストレージリソースのことを指します。これには、外部ストレージアレイやネットワークアタッチトストレージ(NAS)などの物理的なストレージデバイスだけでなく、クラウドストレージや仮想ストレージなどの仮想化されたストレージリソースも含まれます。

 ネットワークストレージは、複数のコンピューターが同じストレージリソースにアクセスできるため、ストレージの使用効率が向上します。また、ストレージリソースを集中管理できるため、ストレージの管理負荷を減らすことができます。一方で、ネットワークストレージにアクセスするためには、ネットワーク経由でのアクセスが必要になるため、遅延が発生する可能性があります。

ネットワークストレージには、以下のような種類があります。

  1. ネットワークアタッチトストレージ(NAS) ネットワークに接続されたストレージデバイスであり、LANを通じてアクセス可能です。NASはファイルレベルのストレージであり、複数のクライアントが同時にファイルにアクセスできます。
  2. ストレージエリアネットワーク(SAN) サーバーとストレージデバイスを専用の高速ネットワークで接続するストレージ構成です。SANはブロックレベルのストレージであり、高速なデータ転送が可能です。SANは、高い可用性と信頼性を備えたシステムを構築することができます。
  3. オブジェクトストレージ オブジェクトストレージは、大容量の非構造化データを保存するためのストレージ方式です。オブジェクトストレージは、ファイルの検索、保管、アクセスを容易にするために、メタデータと共にオブジェクトを保存します。
  4. ハイブリッドクラウドストレージ ハイブリッドクラウドストレージは、オンプレミスとクラウドストレージを組み合わせたストレージシステムです。オンプレミスのストレージとクラウドストレージをシームレスに統合することで、データの保管、アクセス、バックアップをより効率的に行うことができます。
  5. オールフラッシュアレイ(AFA) オールフラッシュアレイは、フラッシュメモリを使用して高速なストレージアレイを構築する方法です。AFAは、高速な読み取りと書き込みが必要なアプリケーションに適しています。
  6. コンバージドインフラストラクチャ(CI) コンバージドインフラストラクチャは、サーバー、ストレージ、ネットワーク、および仮想化ソフトウェアを統合することで、簡単な管理と高い性能を提供するストレージシステムです。CIは、オンプレミスのデータセンターで使用されることが多く、高い可用性とスケーラビリティを備えています。