コネクション型

コネクション型

 ネットワークにおいて、コネクション型(Connection-oriented)とは、通信の際にコネクションを確立し、確立されたコネクションを利用して通信を行う方式のことを指します。

 コネクション型の通信は、送信側と受信側が事前に通信路を確立し、通信が開始される前にコネクションを確認することで安定した通信を実現します。コネクション確立時には、通信に必要なパラメータが交換され、通信の品質や速度が保証されます。

 コネクション型の代表的なプロトコルとしては、TCP(Transmission Control Protocol)があります。TCPは、パケット到着確認や再送要求、フロー制御、輻輳制御など、信頼性の高い通信を実現するための機能を持っています。また、コネクション型の通信は、セキュリティの面でも優れており、データの盗聴や改ざんなどの攻撃を防ぐことができます。

 一方で、コネクション型の通信はコネクション確立のための時間が必要であるため、通信の遅延が生じることがあります。また、コネクションを確立するためのリソースが必要であるため、通信量の多い場合にはネットワークの負荷が高くなることがあります。