公開鍵暗号方式
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「公開鍵暗号方式 (Public key cryptography)」は、秘密鍵を持つ人しか解読できない暗号化方式であり、通信のセキュリティに利用されます。
公開鍵暗号方式では、暗号化と復号に異なる鍵が必要となります。すなわち、暗号化に使用する公開鍵は、通信相手に対して公開され、復号に必要な秘密鍵は、所有者だけが保持しています。このため、盗聴者や第三者に暗号化されたデータを盗み見られても、復号化することができません。
具体的に、公開鍵暗号方式による通信の手順を説明します。
- 送信者は、受信者の公開鍵を取得します。
- 送信者は、取得した公開鍵を使用してメッセージを暗号化します。
- 受信者は、自分が持つ秘密鍵を使用してメッセージを復号化します。
このように、暗号化に使用する公開鍵はどんな人でも取得できますが、復号化に必要な秘密鍵は所有者だけが持っています。したがって、誰も秘密鍵を知らない限り、暗号化されたデータを復号化することができません。
公開鍵暗号方式は、暗号技術の基盤となり、インターネット上での安全な通信やデータの保護に使われます。具体的な例としては、ウェブブラウザとウェブサイトの間での通信に使用される「SSL/TLS」があります。この通信では、ウェブサイトの公開鍵がウェブブラウザに送信され、ウェブブラウザがその公開鍵を使用してウェブサイトからの通信を暗号化します。受信者のみが秘密鍵を持っており、その秘密鍵を使ってウェブサイトから送られた通信を復号化します。
公開鍵暗号方式は、デジタル署名や電子メールの暗号化など、様々なセキュリティ分野で使われています。
