故障率

故障率

 ネットワークにおける故障率は、ある期間内にネットワークの機器やシステムが故障する確率を示す指標です。通常、故障率は、単位時間あたりに発生する故障の数を、その期間中に稼働していた機器やシステムの総数で割った値で計算されます。

 故障率の単位は、時間あたりの故障件数を表す「FIT(Failure In Time)」や「MTBF(Mean Time Between Failures)」などがあります。FITは、1億時間あたりの故障件数を表す単位で、MTBFは、平均故障間隔時間を表す単位で、故障率の逆数である「MTBF = 1 / 故障率」として算出されることがあります。

 故障率の算出には、過去の故障履歴や保守作業の履歴などを分析し、統計的手法を用いて算出することが一般的です。また、故障率は、ネットワークの設計や機器の選定において重要な指標であるため、機器メーカーやネットワークサービスプロバイダーなどが、製品の故障率について情報を提供することもあります。

 故障率を低く保つためには、適切な保守管理や予防保全などが重要です。また、故障が発生した場合には、速やかな復旧や代替機器の利用などが必要です。ネットワークの高可用性を確保するためには、故障率の低減は欠かせない要素であると言えます。