キャッシュサーバ

キャッシュサーバ

 ネットワークにおけるキャッシュサーバは、クライアントからのリクエストを代理で受け取り、よくアクセスされるコンテンツを一時的に保存しておくサーバーのことを指します。キャッシュサーバは、ネットワーク内での通信速度を向上させるために使用され、同じコンテンツに対するクライアントからのリクエストを減らすことで、ネットワークのトラフィックを軽減することができます。

 キャッシュサーバは、通常はプロキシサーバとして機能し、ネットワーク内のクライアントからのリクエストを代理で受け取ります。そして、キャッシュサーバが自身のキャッシュ内に要求されたデータがあれば、そのデータをクライアントに返すことができます。キャッシュサーバが自身のキャッシュ内にデータが存在しない場合、要求されたデータを元のサーバーから取得してクライアントに返します。

 キャッシュサーバは、主にWebページ、画像、音声、ビデオなどのコンテンツをキャッシュするために使用されます。特に、企業内でのインターネットアクセスや、ISPでのネットワーク接続など、大量のトラフィックが発生する場合には、キャッシュサーバを使用することで、通信速度の向上や負荷の軽減が期待できます。

 一方で、キャッシュサーバは、古いデータを返してしまうことがあるため、更新された情報が反映されないという問題があります。このため、キャッシュサーバでは、キャッシュの有効期限を設定することで、古い情報を返すことを防ぐようにしています。また、機密性の高いデータをキャッシュする場合には、セキュリティ対策が必要です。