奇数パリティ

奇数パリティ

 奇数パリティ (Odd Parity) は、データ通信においてエラーチェックのために使用される方法の一つです。この方法では、送信するデータのビット数のうち、1の数が奇数になるようにビット列を調整します。これにより、偶数ビット誤りが発生した場合、奇数のパリティビットが変化し、エラーが検出されることになります。

 具体的には、奇数パリティを用いる場合、データにパリティビットを追加します。例えば、8ビットのデータを送信する場合、9ビットのデータにパリティビットを追加して送信します。パリティビットは、送信するデータのビット数のうち、1の数が奇数になるように設定されます。送信側と受信側で同じ奇数パリティ方式を使用することで、データ通信中にエラーが発生した場合にエラーを検出することができます。

 奇数パリティは、単純なエラーチェック方式であり、ハードウェアによってもソフトウェアによっても実装することができます。一般的に、シリアル通信やパラレル通信などの短距離通信や、テキストファイルの送受信などに使用されます。しかし、奇数パリティには欠点もあり、エラーの検出には有効ですが、エラーが発生した場合に正確にどのビットが変化したかを特定することはできません。より強力なエラー検出手法として、CRC (Cyclic Redundancy Check) やハッシュ関数などが使用されます。