重み付けラウンドロビン
重み付けラウンドロビン
重み付けラウンドロビン (Weighted Round Robin) は、ネットワークトラフィックを均等に分散するためのロードバランシングアルゴリズムの一つです。通常のラウンドロビンと同様に、リクエストを受けた複数のサーバーの中から1つを選択する方法を採用しますが、各サーバーに重みを割り当てることで、リクエストを受けたサーバーの負荷に応じてトラフィックを分散することができます。
例えば、4つのサーバーがあり、それぞれに重みが割り当てられている場合を考えます。サーバー1には重み2が、サーバー2には重み3が、サーバー3には重み1が、サーバー4には重み4が割り当てられているとします。この場合、各サーバーは次のようにトラフィックを処理します。
- サーバー1: 2リクエスト
- サーバー2: 3リクエスト
- サーバー3: 1リクエスト
- サーバー4: 4リクエスト
次に、リクエストが送信されたとき、重みに応じてサーバーが選択される仕組みを示します。
- 最初のリクエスト: サーバー1が選択される
- 次のリクエスト: サーバー2が選択される
- 次のリクエスト: サーバー3が選択される
- 次のリクエスト: サーバー4が選択される
- 次のリクエスト: サーバー1が再び選択される
- 次のリクエスト: サーバー2が再び選択される
- ...
このように、重み付けラウンドロビンは、トラフィックの負荷バランスを実現するために使用されます。重みを適切に設定することで、各サーバーが均等に負荷を処理し、全体的な性能を最適化することができます。