オフロード

オフロード

 仮想化技術において、オフロードとは、ハードウェアによる特定の処理を仮想化されたシステムから切り離し、物理的なハードウェア資源によって直接実行することを指します。このようにすることで、仮想マシン上のCPUやネットワークインターフェースなどのリソース負荷を減らし、パフォーマンスを向上させることができます。

 例えば、ネットワークオフロードとは、仮想マシン上で処理されるネットワークトラフィックを、物理的なネットワークインターフェースに直接転送することを指します。これにより、仮想マシン上でのネットワークトラフィック処理が軽減され、ネットワーク性能が向上します。

 また、ストレージオフロードとは、仮想マシン上で実行されるストレージアクセスを、物理的なストレージ装置に直接転送することを指します。これにより、仮想マシン上でのストレージアクセスが軽減され、ストレージ性能が向上します。

 オフロードは、特定の処理を物理的なハードウェアに直接処理させるため、専用のハードウェアが必要になる場合もあります。しかし、オフロードによって仮想化されたシステムのパフォーマンスを向上させることができるため、現代の仮想化環境において広く使用されています。