エンドツーエンド

エンドツーエンド

 ネットワークにおけるエンドツーエンドは、送信側から受信側までの通信の完了までの間、ネットワークを構成する全ての要素によって提供される一連のサービスのことを指します。つまり、エンドツーエンドの通信は、ネットワーク上での複数の中継点を通過しながら、最終的に送信元から受信先までの間で完了されます。

具体的には、エンドツーエンド通信は以下のようなプロセスを経て行われます。

  1. 送信側からのデータ送信 送信側のアプリケーションは、データをネットワーク層に送信します。このとき、送信側のネットワークインターフェイスは、データにヘッダー情報を追加し、送信先のアドレスを指定します。
  2. ネットワーク上での中継 データは、複数のルーターやスイッチを経由して目的地まで中継されます。このとき、各ネットワークデバイスは、パケットのルーティング情報を参照して、データを次のホップに転送します。
  3. 受信側でのデータ受信 最終的に、データは受信側のアプリケーションに到達します。このとき、受信側のネットワークインターフェイスは、データのヘッダー情報を解析し、送信元のアドレスを特定します。

 このように、エンドツーエンド通信では、ネットワークを構成する複数の要素が協調して通信を提供しています。通信の品質やセキュリティに問題がある場合、エンドツーエンド通信全体に影響が及ぶため、各要素の設計や運用は非常に重要です。