オートネゴシエーション

オートネゴシエーション

 ネットワークのオートネゴシエーションとは、2つのネットワークデバイスが接続される際に、自動的に通信速度、通信方式、デュプレックスモードなどの通信パラメータを交渉して設定する機能のことを指します。これにより、デバイス間の互換性が高まり、より効率的な通信が可能になります。

 例えば、コンピューターのイーサネットインターフェースが10Mbps、100Mbps、または1Gbpsで動作する場合、オートネゴシエーション機能により、接続されたスイッチやルーターがどの速度で通信するかを自動的に検出し、最大速度で通信するように設定します。また、通信方式(ハーフデュプレックスまたはフルデュプレックス)、フローコントロール、MDI/MDIX(直接接続またはクロスオーバー)などの通信パラメータも同様に交渉されます。

 オートネゴシエーション機能は、通信パラメータを手動で設定する必要がなくなるため、ネットワーク管理者にとっては便利です。ただし、オートネゴシエーション機能がうまく機能しない場合があります。たとえば、ハードウェアの不具合や互換性の問題が発生する場合があります。また、オートネゴシエーション機能が有効であっても、接続されたデバイスの通信パラメータが一致しない場合があります。

 したがって、ネットワークのオートネゴシエーション機能を使用する場合は、正確な設定を確認することが重要です。必要に応じて、通信パラメータを手動で設定することもできます。