運用監視暗号リスト

運用監視暗号リスト

 CRYPTREC暗号リストと運用監視暗号リストは、どちらも日本の情報セキュリティ政策において使用可能な暗号アルゴリズムを示したリストですが、異なる目的で作成されています。

 CRYPTREC暗号リストは、日本の情報処理推進機構(IPA)が策定した、政府・公的機関が使用することを前提にした暗号アルゴリズムの推奨リストです。現在の最新版は、2013年に発表された「CRYPTREC Ver.3.0」です。CRYPTREC暗号リストでは、セキュリティレベルに応じて、鍵長やアルゴリズムの種類が規定されています。

 一方、運用監視暗号リストは、日本の国内向けに開発された製品やシステムの互換性維持を目的として、2016年にIPAが作成したリストです。運用監視暗号リストでは、一部のアルゴリズムがCRYPTREC暗号リストと異なり、セキュリティ強度が低いものが含まれています。ただし、これらのアルゴリズムは、互換性維持のために継続利用されることが容認されています。