アドレステーブル

アドレステーブル

 ネットワークアドレステーブルとは、ルーターなどのネットワーク機器が持つ、ネットワークアドレスとそれに対応する出口インターフェースの情報を管理するテーブルのことです。

ネットワークアドレステーブルは、以下の情報を管理しています。

  1. ネットワークアドレス:宛先のIPアドレスが属するネットワークのアドレス
  2. サブネットマスク:ネットワークアドレスの範囲を定義するためのマスク
  3. 出口インターフェース:宛先へのパケットを送信する出口のインターフェース

 ネットワークアドレステーブルは、ルーターが受信したパケットの宛先IPアドレスを解析して、パケットを転送するための出口インターフェースを決定するのに使用されます。具体的には、ルーターは、パケットに含まれる宛先IPアドレスを解析し、そのアドレスがどのネットワークに属しているかを判断し、そのネットワークに対応する出口インターフェースをネットワークアドレステーブルから検索します。その後、パケットを該当の出口インターフェースに転送することで、他のネットワークにパケットを中継することができます。

 ネットワークアドレステーブルは、手動で設定することもできますが、通常はルーティングプロトコルによって自動的に更新されます。ルーティングプロトコルは、ルーター同士がネットワーク情報を交換し、ネットワークアドレステーブルを自動的に更新するための仕組みです。

 ネットワークアドレステーブルは、ネットワークの正常な動作に必須の要素であり、適切に管理されることで、ネットワークの安定性とパフォーマンスを維持することができます。