アドレスフィルタリング

アドレスフィルタリング

 ネットワークアドレスフィルタリングは、ネットワークに接続されたデバイスが送信するパケットのうち、特定のネットワークアドレスからのパケットを許可または拒否するセキュリティ機能のことです。アドレスフィルタリングは、ネットワークセキュリティを強化するために使用されます。

 例えば、ネットワーク上に信頼できないデバイスが接続されている場合、アドレスフィルタリングを使用して、特定のIPアドレスからのパケットをブロックすることができます。また、アドレスフィルタリングは、外部からの攻撃を防ぐためにも使用されます。例えば、DDoS攻撃などで知られるように、攻撃者は大量のパケットを送信し、ネットワークの帯域幅を占有することで、正当なユーザーのアクセスを妨害することがあります。アドレスフィルタリングを使用することで、特定のIPアドレスからの大量のパケットをブロックし、ネットワークの負荷を軽減することができます。

 アドレスフィルタリングは、ネットワークのルーターやファイアウォールなどのセキュリティ機器で実装されます。具体的には、ルーターなどのセキュリティ機器は、パケットの送信元IPアドレスをチェックし、アドレスフィルタリングのルールに従ってパケットを許可または拒否します。アドレスフィルタリングのルールは、管理者が手動で設定することができます。一般的には、特定のIPアドレスまたはIPアドレス範囲を許可または拒否することができます。

しかし、アドレスフィルタリングによって、不正なパケットをブロックすることができる一方で、IPアドレススプーフィングなどの攻撃に対しては効果的ではありません。IPアドレススプーフィングは、送信元IPアドレスを偽装する攻撃方法であり、アドレスフィルタリングによってブロックされない場合があります。